株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターの2024年第1四半期決算が発表されました。同社は不動産情報提供サービスを手がける企業で、今期も堅調な業績を示しています。特に新築マンション領域の展開が好調で、新サービスの提供やクロスセルにより売上高を伸ばしています。利益面でも人件費の効率化などにより増益を果たしており、同社の事業基盤がより強化されていることが分かります。今後もさらなる企業価値の向上が期待されますね。
企業情報
企業名: 株式会社マーキュリーリアルテックイノベーター
証券コード: E37397
決算期: 2月決算
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターは2月が決算期となっています。2024年第1四半期の決算は、2024年3月1日から2024年5月31日までの業績を取りまとめたものです。
主な事業
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターは、不動産情報提供サービスを展開する企業です。主に新築マンションのマーケティングソリューションやデータベースサービスを提供しており、不動産業界のデジタル化に貢献しています。具体的には、不動産関連企業向けの広告配信やリードジェネレーションなどのサービスを展開しています。近年では中古マンション領域にも進出し、間取り図作成サービスなども提供しています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の売上高は367,884千円と前年同期比0.3%減少しましたが、営業利益は24,386千円と前年同期比32.8%増加しました。経常利益も24,741千円と35.4%の増加となりました。利益率は高水準を維持しており、同社の収益性が改善されていることがわかります。
売上・利益の推移
同社の直近3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は760,000千円前後で推移しています。一方で、利益面では増益基調にあり、営業利益は2023年2月期に182,000千円、2024年2月期には243,000千円と増加しています。業績は堅調に推移しており、収益性の向上が図られていることが分かります。
四半期連結貸借対照表について
2024年5月31日時点の四半期貸借対照表では、資産合計が948,518千円となっています。前事業年度末比では3,134千円減少しています。負債は191,381千円で、前事業年度末比3,430千円増加しています。純資産は757,136千円と前事業年度末比6,565千円減少しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が690,940千円と前事業年度末比11,867千円増加しています。一方で固定資産は257,577千円と15,002千円減少しています。これは主にソフトウェアが減少したことによるものです。
負債の部
負債の部では、流動負債が189,400千円と前事業年度末比3,425千円増加しています。これは主に賞与引当金が増加したためです。固定負債は1,980千円と微増しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が407,065千円と前事業年度末比13,796千円増加しています。一方で、自己株式が104,780千円と増加しており、純資産合計は757,136千円となっています。
ROAとROE
同社のROAは直近3年間で10%前後で推移しており、資産の稼ぐ力が安定的に確保できています。一方でROEは15-20%程度で推移しており、自己資本の有効活用も図られていることがわかります。両指標とも良好な水準にあり、収益性の高い経営がなされていると評価できます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況をみると、営業活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっており、着実に事業が収益を生み出しています。一方で投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっており、新サービスの開発などに投資を行っていることがわかります。財務活動によるキャッシュ・フローは借入金の返済などによりマイナスとなっています。全体としては手元流動性は高い水準を維持できていると評価できます。
配当の支払額
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターは、2024年第1四半期決算においては配当の支払いはありませんでした。しかし、過去の実績からみると、利益の一定割合を株主還元として配当に充てる方針であり、今後も株主還元の強化が期待できます。
今後の展望
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターは、不動産業界のデジタル化を牽引する企業として、新しいサービスの創出や顧客基盤の拡大に努めていきます。特に新築マンション領域での広告配信サービスやデータベース提供が好調で、今後もこの分野での成長が見込まれます。また最近では中古マンション仲介業界への進出も進んでおり、同社の事業領域の拡大も期待されます。引き続き、収益性の高い事業モデルの確立に取り組み、企業価値の向上を目指していくと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターの2024年第1四半期決算は、新しいサービスの立ち上がりや既存サービスの堅調な推移により、増益を果たしています。不動産業界のデジタル化を支える同社の事業基盤は着実に強化されつつあり、今後の成長に期待が高まります。特に新築マンション領域でのサービス展開が好調で、同社の収益の柱となっています。また、中古マンション領域への進出など、事業領域の拡大にも取り組んでおり、さらなる成長が期待されます。
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターの決算日や配当についてまとめました。
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターは2月決算で、2024年第1四半期の決算を発表しました。売上高は367,884千円、営業利益は24,386千円と増益を達成しています。また、直近3年の実績を見ると、同社は売上高760,000千円前後で推移しつつ、利益面では着実に改善を続けています。今回の決算では配当の支払いはありませんでしたが、過去の実績からみると株主還元に積極的な企業と言えるでしょう。今後も不動産業界のデジタル化を牽引し、企業価値の向上を目指していくことが期待されます。