養命酒製造株式会社の決算が発表されました。養命酒で知られる同社は、この度第106期第3四半期の決算を公表しました。売上高は7,991百万円と前年同期に比べて4.5%減少したものの、経常利益は882百万円、純利益は615百万円を確保しました。利益率は落ち込むも堅調な業績が続いています。今後の事業展開にも注目が集まりそうですね。
企業情報
企業名: 養命酒製造株式会社
証券コード: 25400
決算期: 3月31日
養命酒製造株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
養命酒製造株式会社の決算日は3月31日です。第106期の決算は2024年1月31日に発表されました。年間の決算は毎年6月に行われ、四半期決算は年4回実施されています。
主な事業
養命酒の製造・販売が同社の主力事業です。その他酒類・食品の卸売販売、不動産賃貸、太陽光発電事業などにも取り組んでいます。健康志向の高まりを背景に、漢方製剤や健康サポートフーズなどの新事業にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の売上高は7,991百万円、経常利益は882百万円、純利益は615百万円となりました。前年同期比で売上高は4.5%減、利益は大幅に減少しています。原材料高騰やくらすわ関連事業への先行投資などの影響があったものの、依然として高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比4.5%減の7,991百万円、経常利益は42.4%減の882百万円、純利益は42.9%減の615百万円となりました。養命酒の売上が減少したことが主な要因ですが、全体としては健闘している状況と言えます。
四半期連結貸借対照表について
養命酒製造株式会社は単独決算のため、四半期連結貸借対照表は作成されていません。単体の四半期貸借対照表を確認すると、資産合計は52,677百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,506百万円減少した一方で、売掛金が1,156百万円、有形固定資産が655百万円、投資有価証券が3,473百万円それぞれ増加しています。
負債の部
負債の部では、未払法人税等が281百万円、未払金が248百万円減少した一方で、繰延税金負債が1,080百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が146百万円減少した一方で、その他有価証券評価差額金が2,442百万円増加しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の1.8%から1.2%に低下しており、ROEも前年同期の2.5%から1.4%に低下しています。これは 売上高の減少と経費増加による利益率の低下が影響しています。しかし、依然として高い水準を維持しており、収益性は健全といえます。
キャッシュフロー
四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、期中の現金及び預金の減少額は2,506百万円です。これは 設備投資や法人税の支払などによるものと考えられます。財務基盤は依然として健全であると言えます。
配当の支払額
当期の1株当たり配当額は55円となっており、前年同期の40円から大幅に増加しています。これは会社創立100周年記念配当10円が含まれているためです。安定した配当政策を維持し続けています。
今後の展望
養命酒製造株式会社は、次の100年に向けた成長投資と持続的な成長基盤の確立を目指しています。既存事業の収益力強化と新規事業の開発に注力し、将来の収益拡大と企業価値向上に取り組む方針です。健康志向の高まりを背景に、新製品の投入やくらすわブランドの強化などにも期待が高まっています。
編集部のまとめ
養命酒製造株式会社は、主力の養命酒の売上が減少したものの、全体としては堅調な業績を確保しています。健康関連事業の強化や新製品投入など、今後の成長に期待が高まっています。また、創立100周年を機に配当を増額するなど株主還元も厚く、企業価値の向上に取り組む同社に注目が集まります。
養命酒製造株式会社の決算日や配当についてまとめました。
養命酒製造株式会社の決算日は3月31日で、年間決算は6月に行われています。また、同社の配当金は1株当たり55円と前年同期の40円から大幅に増額され、株主還元に力を入れていることがわかりました。今後の事業展開にも期待が高まりそうですね。