ニュースの要約
- ABBがロボティクス部門を別会社として分社化を予定
- 2026年第2四半期に新会社「ABBロボティクス」として上場を目指す
- ABBの株主には、既存の株式保有割合に応じて現物配当として新会社の株式が分配される
概要
ABBは、2026年の年次株主総会において、ロボティクス部門の100%分割を決定する手続きの開始を発表しました。
この事業部門は、2026年第2四半期中に独立した上場企業として取引を開始する予定です。
取締役会は、ABBロボティクスを独立した企業として上場することで、両社の顧客価値の創出、成長、人材の獲得能力の両方が最適化されると考えています。
両社は、より焦点を絞ったガバナンスと資本配分により、それぞれがメリットを享受できます。
ABBは、エレクトリフィケーションおよびオートメーション分野における主導的な地位を基盤として、引き続き長期戦略に注力してまいります。
ABBロボティクスは、テクノロジーのリーダーとしてインテリジェントなオートメーションソリューションを提供し、世界中の顧客が生産性、柔軟性、シンプルさを向上させ、労働力不足やより持続可能な事業運営の必要性など、業務上の課題解決を支援しています。
自律走行ロボット、ソフトウェア、AI などの幅広いロボットプラットフォームと、幅広い既存および新規業界セグメントにおいて実績のある専門知識とを組み合わせた、差別化された製品・サービスを通じて、顧客価値を創出します。
ABBロボティクス部門には約7,000人の従業員が在籍しています。
2024年の売上高は23億米ドルで、ABBグループの売上高の約7%を占め、営業EBITAマージンは12.1%でした。
ABBの株主の皆様は、既存の株式保有割合に応じて、上場予定会社(仮称「ABBロボティクス」)の株式を現物配当として受け取ることになります。
編集部の感想
編集部のまとめ
ABBロボティクス:ABB、ロボティクス部門を別会社として分社化予定についてまとめました
このたび、ABBはロボティクス部門を分社化し、新会社「ABBロボティクス」として2026年第2四半期中に上場させる計画を発表しました。
ロボティクス事業は、ABBの中で高い業績を残し、成長が期待される分野ですが、ABBの他の事業との相乗効果は限定的だったため、独立した企業として上場することで、それぞれの価値最大化を目指すものと考えられます。
ABBの株主にとっても、既存の株式保有比率に応じて新会社の株式を受け取れるというメリットがあり、注目の動きだと言えるでしょう。
今後、ロボティクス市場の成長に伴い、「ABBロボティクス」が成長軌道に乗り、ABBグループの一翼を担う企業に成長することが期待されます。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000081567.html