大研医器株式会社の決算を分析しましょう。医療機器メーカーである大研医器は、吸引器関連や注入器関連などの製品を主力に、手術に欠かせない製品を提供しています。
企業情報
企業名: 大研医器株式会社
証券コード: 7750
決算期: 3月期
大研医器株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
大研医器は3月期決算を行っています。具体的には、3月31日が決算期末日です。決算日は毎年4月頃にあり、短信や有価証券報告書の提出時期は5月頃となっています。
主な事業
大研医器の主力事業は医療機器の製造・販売です。手術時に使用される吸引器や注入器、電動ポンプなどを中心に製品ラインナップを展開しています。病院や医療現場のニーズに合わせた製品の研究開発にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の売上高は7,406百万円と前年同期比で7.4%の増加となりました。主力の吸引器関連製品が好調に推移したことが主な要因です。利益面では、営業利益が1,237百万円、経常利益が1,242百万円と、いずれも前年同期から増加しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移をみると、売上高は9,137百万円から7,406百万円と減少傾向にあります。一方で、経常利益は1,053百万円から1,242百万円と増加しており、収益性の改善が進んでいることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
大研医器の財政状態を示す四半期連結貸借対照表について見ていきましょう。
資産の部
当第3四半期会計期間末の資産合計は11,175百万円となっています。流動資産が6,838百万円、固定資産が4,336百万円となっています。主な内訳としては、現金・預金が2,516百万円、受取手形及び売掛金が1,347百万円、電子記録債権が1,346百万円などとなっています。
負債の部
負債合計は4,255百万円となっています。流動負債が3,525百万円、固定負債が730百万円となっています。主な内訳としては、支払手形及び買掛金が487百万円、電子記録債務が626百万円、短期借入金が1,400百万円などとなっています。
純資産の部
純資産合計は6,919百万円となっています。資本金が495百万円、利益剰余金が7,819百万円などとなっています。自己資本比率は61.7%と財務の健全性が高い水準にあります。
ROAとROE
ROAは直近3年間で9.4%前後で推移しており、安定した収益性を維持しています。一方でROEは10.8%と上昇傾向にあり、株主資本の効率的な運用が進んでいることがわかります。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは703百万円の収入となっています。投資活動によるキャッシュ・フローは144百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは508百万円の支出となっています。全体としてみると現金及び現金同等物は2,516百万円と良好な水準を維持しています。
配当の支払額
大研医器は株主還元として、年間20円の配当を実施しています。当第3四半期累計期間では中間配当として9円を支払っています。安定的な配当政策を維持しつつ、成長に向けた投資にもバランス良く取り組んでいます。
今後の展望
大研医器は、手術件数の増加に伴う主力製品の需要拡大を見込んでおり、さらなる収益向上を目指しています。一方で、原材料価格の高騰やグローバルな経済環境の不確定性もあり、コストコントロールが重要な課題となっています。研究開発の強化や生産性向上など、中長期的な企業価値向上に向けた取り組みに期待がかかっています。
編集部のまとめ
大研医器は医療現場の強いニーズに応えるべく、吸引器関連製品を中心とした製品ラインナップを展開しています。足元では感染症の影響から回復基調にあり、収益性も改善傾向にあります。今後も医療分野での技術力を活かし、持続的な成長を目指していくと期待されます。
大研医器株式会社の決算日や配当についてまとめました。
大研医器の決算日は3月31日で、年間配当20円を実施しています。直近では中間配当9円の支払いを行っています。財務の健全性も高く、同社の収益基盤は安定的に推移しているといえるでしょう。