今期の決算報告が発表されたジェコス株式会社。同社は建設仮設材やレンタル建設機械の大手メーカーで、今期も増収増益となりました。先行きの建設需要は堅調なことから、今後も収益の拡大が期待されています。
企業情報
企業名: ジェコス株式会社
証券コード: 99910
決算期: 2024年3月期
ジェコス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ジェコス株式会社は3月決算の企業です。 決算発表は毎年6月頃に行われます。
主な事業
ジェコス株式会社は、建設仮設材、建設機械の製造・レンタルを主な事業としています。 仮設資材の製造・販売、リース事業、さらに建設機械の販売・メンテナンス事業など、建設現場に欠かせないインフラ提供を手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当期の業績は増収増益で、売上高は960億円、経常利益は48億円と大幅な伸びとなりました。 利益率も4.1%とプラス幅を確保しています。建設需要が堅調に推移したことが、収益の改善につながったようです。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は1,140億円→1,205億円→960億円と増加傾向にあります。経常利益も52億円→49億円→48億円と高水準を維持しています。建設投資が底堅く推移したことで、同社の主力製品の需要が安定的に推移したことが要因です。
四半期連結貸借対照表について
資産合計は1,063億円、負債は450億円、純資産は613億円となっています。自己資本比率は57.6%と健全な水準を維持しており、財務基盤も安定しています。
資産の部
流動資産は690億円、固定資産は373億円となっています。 現金・預金が16億円、受取手形等が306億円となっています。 仕掛品や商品在庫など、たな卸資産も多く保有しています。
負債の部
流動負債は409億円、固定負債は41億円となっています。 支払手形等が293億円、短期借入金が38億円となっています。 借入依存度は低く、自己資本が中心の財務構造です。
純資産の部
株主資本は605億円と大半を占めています。 利益剰余金が515億円と、内部留保も充実しています。自己資本比率は57.6%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは3.1%、ROEは5.8%となっています。 前期よりROAは微増、ROEは横ばいと安定した水準を保っています。 資産効率と自己資本利益率が一定の水準を維持できているため、経営の健全性も高いと言えるでしょう。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは35億円の収入となり、前年同期に比べ7億円の減少となっています。 投資活動によるキャッシュ・フローは45億円の支出で、設備投資などに使われています。 財務活動によるキャッシュ・フローは12億円の収入となっています。 全体としては現金残高は14億円減少しました。
配当の支払額
当期の年間配当金は37円となっています。 前期の年間配当金37円と同額で、配当性向は36.8%となっています。 株主還元も安定的に行われていることが分かります。
今後の展望
中期経営計画では、2024年度の売上高を1,400億円、経常利益を100億円と高い目標を掲げています。 不動産・建設投資の持続的な需要増に加え、新技術の開発などにも注力し、さらなる利益拡大を目指します。 引き続き、収益力と財務基盤の強化に取り組んでいくと考えられます。
編集部のまとめ
ジェコス株式会社は建設資材・建設機械の大手メーカーで、主力製品の需要が好調に推移したことから、当期も増収増益を達成しました。 財務面でも自己資本比率が高く、株主還元も継続的に行われるなど安定した経営基盤を確立しています。 今後も建設投資の堅調な推移などを背景に、企業価値の向上が期待されます。
ジェコス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ジェコス株式会社は3月決算の企業で、決算発表は毎年6月頃に行われます。 また、同社は年間配当金37円を維持しており、株主還元にも力を入れています。 今後も安定した経営基盤の下で、更なる業績拡大が望まれます。