株式会社三社電機製作所の最新決算報告をお届けします。業績が大幅に拡大し、営業利益が4倍以上になるなど、非常に好調な決算内容でした。同社は半導体事業や電源機器事業を中心に展開しており、新エネルギー分野や環境分野での製品開発にも注力しています。今後の事業展開にも期待が高まりますね。
企業情報
企業名: 株式会社三社電機製作所
証券コード: 68820
決算期: 3月期
株式会社三社電機製作所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社三社電機製作所の決算日は3月31日です。決算期は4月1日から翌年3月31日までの1年間となっています。
主な事業
株式会社三社電機製作所は、半導体事業と電源機器事業を2つの主力事業として展開しています。半導体事業では、パワーモジュールやパワーディスクリートなどを、電源機器事業では、表面処理用電源やインバーター、無停電電源装置(UPS)などを製造・販売しています。近年は、新エネルギー分野や環境分野の製品開発にも注力しており、企業価値の向上に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は極めて好調でした。売上高は前年同期比19.2%増の236億97百万円、営業利益は前年同期比4.4倍の33億42百万円と大幅に増加しました。これにより、営業利益率は14.1%と高水準となりました。利益面での改善が著しく、企業の収益力が大幅に高まったことがわかります。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高、営業利益ともに増加傾向にあることがわかります。特に当期は、営業利益が前年同期比4.6倍と大幅に伸び、収益性の向上が顕著です。同社は新たな製品開発やグローバル化の加速などにより、着実に業績を拡大させてきました。今後も高い収益力を維持できるよう、事業基盤の強化に注力していくことが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財務状況は、資産が342億89百万円、負債が108億93百万円となっています。前連結会計年度末と比べ、資産は52億6百万円増加し、負債は28億76百万円増加しました。純資産は233億95百万円で、自己資本比率は68.2%と高水準を維持しています。財務基盤は健全に推移しており、今後の事業展開に活用できる資金を十分に確保できている状況です。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が増加したほか、電子記録債権や商品及び製品が増加しています。これらは、業績拡大に伴う売掛金や在庫の増加によるものと考えられます。固定資産も着実に積み上がっており、同社の事業基盤が強化されつつあることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金、短期借入金、未払法人税等が増加しています。これらは、事業拡大に伴う仕入れの増加や資金需要の高まりによるものと推察されます。一方で、固定負債は大きな変動はありません。全体としては、事業規模の拡大に合わせた適切な資金調達が行われていると評価できます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が20億56百万円増加しています。これは、当期の好業績による利益の積み上がりによるものです。株主資本が増強されたことで、財務体質がさらに強化されたと言えるでしょう。
ROAとROE
当第3四半期連結累計期間のROA(総資産経常利益率)は10.0%、ROE(自己資本当期純利益率)は14.6%となっています。前年同期と比較すると、ROAは6.0ポイント増加、ROEは11.4ポイント増加しており、収益性の大幅な改善が確認できます。経営資源の有効活用と収益力の向上が進んでいる証といえるでしょう。今後も高水準の収益性を維持し、株主価値の向上につなげていってほしいと期待されます。
キャッシュフロー
同社の当第3四半期連結累計期間のキャッシュフローは、営業活動により4億54百万円の収入がありました。一方で、投資活動により8億54百万円の支出がありました。この結果、現金及び現金同等物の残高は50億54百万円となり、前連結会計年度末比で1,094百万円の増加となりました。事業の拡大に必要な投資を行いつつ、十分な手元流動性を維持できている状況です。今後の事業展開に備えて、適切な資金運用が行われていると評価できます。
配当の支払額
株式会社三社電機製作所は、期末配当と中間配当の年2回の配当を実施しています。当第3四半期連結累計期間では、期末配当が1株22円、中間配当が1株10円となっており、配当性向は14.2%となっています。前年同期と比べ、配当金額は増加しており、業績の改善に応じて、株主還元も強化されていることがわかります。今後も安定配当の維持と株主還元の向上に期待が高まっています。
今後の展望
株式会社三社電機製作所は、2022年から2024年までの3年間を対象とする中期経営計画「CG23」に取り組んでいます。同計画では、新エネルギー分野や環境分野の製品開発」に注力しており、温室効果ガス削減への貢献など、ESG経営の推進にも力を入れています。足元の好業績を背景に、今後も事業基盤の強化と収益力の向上を目指していくことが期待されます。同社の将来的な企業価値の向上にも期待が寄せられています。
編集部のまとめ
株式会社三社電機製作所の今期の決算は非常に好調で、売上高・営業利益ともに大幅な増加となりました。特に営業利益が4倍以上も伸びたことは高く評価できる結果です。財務体質も健全に推移しており、今後の事業展開にも十分な資金を確保できている状況です。中期経営計画では新エネルギー分野や環境分野にも注力しており、持続可能な経営を目指しています。今後も同社の業績拡大と企業価値向上に期待がかかっています。
株式会社三社電機製作所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社三社電機製作所の決算日は3月31日で、決算期は4月1日から翌年3月31日までの1年間となっています。配当は年2回(期末配当と中間配当)行われており、当期は1株22円の期末配当と1株10円の中間配当が支払われました。配当性向は14.2%で、業績の改善に応じて株主還元も強化されています。今後も安定配当の維持と株主還元の向上が期待されます。