株式会社マーベラスの決算報告を読みましたが、このカンパニーはエンターテイメント業界の有力企業だと感じました。新作ゲームの発売やアミューズメント事業の好調、さらに音楽・映像事業の回復など、様々な事業領域で着実な成長を遂げています。前年同期比で売上高が18.2%増加し、利益も健闘している様子がうかがえます。今期の業績は微減もありつつも、全体としては堅調に推移しているようですね。
企業情報
企業名: 株式会社マーベラス
証券コード: E02467
決算期: 3月期
株式会社マーベラスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社マーベラスの決算期は3月期です。当四半期報告書は、2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期決算となります。
主な事業
株式会社マーベラスは、デジタルコンテンツ事業、アミューズメント事業、音楽映像事業の3つの事業セグメントを展開しています。ゲームソフトの開発・販売、アミューズメントマシンの製造・販売、音楽・映像コンテンツの制作・販売など、幅広いエンターテイメントサービスを提供しています。IPの確立や新規コンテンツの開発、グローバル展開にも力を入れ、総合エンターテイメント企業として事業を拡大しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高21,760百万円(前年同期比18.2%増)、経常利益1,746百万円(同50.2%減)と増収減益となりました。デジタルコンテンツ事業では新作ゲームの販売不振で損失を計上しましたが、アミューズメント事業が好調に推移し、全体としては増収を達成しています。利益率は低下傾向にあるものの、依然として高水準の収益性を保っています。
売上・利益の推移
この3年間の売上高は25,341百万円、21,760百万円、18,412百万円と推移しており、増減を繰り返しながらも高水準を保っています。一方で、経常利益は2,931百万円、1,746百万円、3,509百万円と変動が大きい傾向にあります。コロナ禍の影響や新作タイトルの寄与状況などによって業績が左右されることがうかがえます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は36,101百万円で、前期末比345百万円減少しています。主な変動要因としては、現金及び預金の減少や投資有価証券の一部振替等が挙げられます。一方、負債は7,233百万円と前期末比微増、純資産は28,868百万円と前期末比358百万円減少しています。総じて財務基盤は健全に維持されています。
資産の部
流動資産は主に現金及び預金、棚卸資産から構成され、28,317百万円となっています。固定資産は7,784百万円で、投資有価証券が3,333百万円と大半を占めています。
負債の部
流動負債は6,998百万円で、買掛金や未払金などが主な内訳です。固定負債は234百万円と小さく、財務の健全性が高いことがわかります。
純資産の部
株主資本は27,772百万円で、利益剰余金が17,156百万円となっています。また、為替換算調整勘定が1,138百万円あり、海外事業の成長が寄与していると言えるでしょう。
ROAとROE
株式会社マーベラスのROA(総資産経常利益率)は4.8%、ROE(自己資本当期純利益率)は4.2%となっています。前期と比べROAは低下傾向にありますが、依然として高い水準を維持できています。また、ROEも健全な水準を保っており、株主価値の向上にも努めている企業だと評価できます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが2,010百万円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは509百万円のマイナスとなり、設備投資などに資金を充当したことがわかります。財務活動では配当金の支払いなどにより1,864百万円のマイナスとなりました。全体としては堅調なキャッシュ・フロー創出能力を有していると言えるでしょう。
配当の支払額
株式会社マーベラスは、年2回の期末及び中間配当を実施しています。当期の配当金は1株当たり33円で、総額2,007百万円の配当を支払っています。株主還元にも積極的な企業姿勢が窺えます。
今後の展望
株式会社マーベラスは、依然として新型コロナウイルス感染症の影響が懸念されるものの、各事業において新コンテンツの投入や海外展開の強化に取り組んでいきます。特に成長が期待されるアミューズメント事業や音楽映像事業の更なる伸長、そしてデジタルコンテンツ事業の回復が、今後の業績向上につながると期待されます。今後も、総合エンターテイメント企業としての地位を固めていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社マーベラスは、「デジタルコンテンツ」「アミューズメント」「音楽映像」の3つの事業セグメントを有する総合エンターテイメント企業です。コロナ禍の影響を受けつつも、前年同期比増収となり、高水準の収益性を維持しています。特にアミューズメント事業の好調さが目立ち、中長期的な成長が期待されます。今後も強力なIPの確立やグローバル展開を推進し、企業価値の向上に取り組んでいくことが重要だと考えます。
株式会社マーベラスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社マーベラスの決算期は3月期で、当四半期報告書は2023年4月1日から12月31日までの第3四半期決算です。配当金は1株当たり33円、年2回(期末・中間)の支払いを行っています。今後も株主還元に積極的に取り組むことが期待されます。