株式会社エスティックの2023年12月第3四半期決算書が公開されました。同社は自動車関連のネジ締付装置や同部品の製造販売を手掛けており、今期の業績は好調に推移しているようですね。
企業情報
企業名: 株式会社エスティック
証券コード: 6160
決算期: 3月決算
株式会社エスティックの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社エスティックの決算日は3月20日です。毎年6月に定時株主総会を開催し、その後四半期決算を経て通期決算を発表しています。
主な事業
株式会社エスティックは、ネジ締付装置、同部品及びネジ締付工具の製造・販売を主な事業としています。自動車産業を中心とした顧客に向けて、高精度なネジ締付装置や関連部品を提供しています。また、修理・点検サービスも手掛けています。
今期の業績と利益率は？
今第3四半期累計期間の売上高は4,800百万円で前年同期比で4.5%増加しました。利益面では、売上総利益率が向上し、営業利益は1,026百万円となりました。また、経常利益は1,090百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は761百万円と、いずれも前年同期を上回る結果となっています。
売上・利益の推移
売上高は近年順調に推移しており、2023年3月期には6,718百万円まで伸びています。利益面でも経常利益が1,534百万円、当期純利益が1,079百万円と高水準を維持しています。海外市場の伸びが特に大きく、全体の海外売上比率が69.0%にまで達しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の資産合計は10,262百万円と、前期末から397百万円増加しています。一方、負債合計は1,203百万円と335百万円減少しました。これらの結果、純資産は9,059百万円となり、自己資本比率は87.1%と極めて健全な財務状況を維持しています。
資産の部
資産の部では、仕掛品が428百万円、原材料が196百万円増加した一方で、現金及び預金が710百万円、売掛金が622百万円減少しています。これらは、生産活動の増加に伴う在庫の積み上がりと、売上高の回収によるものと考えられます。
負債の部
負債の部では、買掛金が66百万円増加した一方で、未払法人税等が233百万円、賞与引当金が51百万円減少しています。これは、前期末の支払いに伴う減少と、当四半期での引当金の取り崩しによるものと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が533百万円、為替換算調整勘定が136百万円増加しています。これは、堅調な収益と為替環境の改善によるものです。株主資本は8,597百万円と極めて健全な状況を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期の10.9%から当期11.4%に改善しており、経営資源の有効活用が進んでいます。また、ROEも前期の13.0%から当期13.8%に上昇しており、株主価値の向上にも寄与しています。これらは、収益力の高さと、財務の健全性を示す指標といえるでしょう。
キャッシュフロー
当期のキャッシュフローの状況は開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは堅調に推移していると考えられます。また、投資活動によるキャッシュ・フローでは、設備投資などに一定の支出が発生しているものの、財務活動によるキャッシュ・フローでは配当金の支払を中心とした支出となっています。全体としてキャッシュの状況は良好であると推察されます。
配当の支払額
株式会社エスティックは、年2回の配当を実施しています。直近の2023年6月の定時株主総会では、1株当たり23円の期末配当が決議されました。また、過去3年間の配当実績からも、同社は株主還元に積極的であることが分かります。
今後の展望
同社は、自動車産業を中心とした設備投資需要の回復に期待しており、国内外の市場・顧客の開拓に注力していきます。また、新製品の開発にも力を入れ、幅広い顧客ニーズに応えていく方針です。加えて、工場の生産性向上や、海外事業の強化にも取り組むことで、さらなる業績拡大を目指しています。
編集部のまとめ
株式会社エスティックは、自動車産業を中心としたネジ締付装置の製造・販売を主軸に据え、順調な業績を収めています。中国経済の鈍化などの不安材料もありますが、海外市場への展開が奏功し、全体としては堅調な成長を遂げています。今後も新製品開発と生産性向上に注力し、さらなる業績拡大を目指していくことが期待されます。
株式会社エスティックの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エスティックは3月決算で、6月に定時株主総会を開催しています。配当は年2回、期末配当が1株23円と株主還元にも積極的な企業です。今後も成長が期待できる企業といえるでしょう。
