住友理工株式会社の直近の四半期決算が発表されました。経営陣の努力が実を結び、大変良好な業績となったようです。今回の決算は前年同期と比べて大幅に増収増益となっています。需要が堅調に推移し、生産効率化などのコスト改善にも成功したことから、営業利益が約4倍にも増加したようです。また、キャッシュ・フローも改善されており、財務体質の強化も進んでいると評価できます。今後の成長に期待が持てる決算となりました。
企業情報
企業名: 住友理工株式会社
証券コード: 51910
決算期: 2024年3月期
住友理工株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
住友理工株式会社の決算期は3月末日です。毎年2月頃に第3四半期決算、4月頃に本決算が発表されます。
主な事業
住友理工株式会社は、自動車用品と一般産業用品の2つの事業を手掛けています。自動車用品では、防振ゴム、ホース、内装品などを製造しています。一般産業用品では、精密樹脂ブレード・ロールや高圧ホース・搬送用ホースなどを展開しています。グローバル展開も強みの1つで、国内外の自動車メーカーやさまざまな産業で利用されています。
今期の業績と利益率は？
今期第3四半期の連結売上高は4,571億円と前年同期比15.7%の増加となり、連結営業利益は244億円と前年同期比405.9%の大幅な増加でした。自動車用品事業の売上が好調に推移し、生産効率化などによってコストの改善も進んでいることが背景にあります。この結果、営業利益率は5.3%まで改善されています。
売上・利益の推移
売上高は前期から微増傾向にあり、今期第3四半期は4,571億円と前年同期比15.7%の増加となりました。営業利益は直近2期で大幅に改善され、今期第3四半期は244億円と前年同期比405.9%の大幅な増加となっています。自動車市場の回復と生産効率化などコスト改善の取り組みが奏功した結果といえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
資産合計は前期末比で8,881百万円増加し、4,288億円となりました。負債合計は前期末比で10,473百万円減少し、2,198億円となり、自己資本比率は43.0%まで改善されています。
資産の部
流動資産は主に現金及び現金同等物の増加などにより2,287億円、固定資産は2,001億円と、いずれも前期末から増加しています。全体として資産が増加傾向にあることが分かります。
負債の部
有利子負債は社債及び借入金の返済などにより減少し、1,529億円となりました。その結果、財務の健全化が進んでいると評価できます。
純資産の部
利益剰余金の増加などにより、純資産合計は前期末比19,354百万円増加し、2,090億円となりました。自己資本比率も43.0%と財務の健全性が高まっています。
ROAとROE
ROAは前期末の10.5%から12.1%に、ROEは10.4%から13.2%に上昇しています。営業利益率の改善に加え、資産効率の向上やレバレッジ効果によるものと考えられます。収益性と資本効率が高まったことが分かります。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは546億円と大幅に改善されました。投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス202億円と設備投資が進んでいますが、財務活動によるキャッシュ・フローは借入金の返済などによりマイナス236億円となりました。その結果、現金及び現金同等物は前期末比112億円増加し、407億円となっています。
配当の支払額
昨年9月期は1株当たり8円、今年12月1日に支払われた中間配当も1株当たり8円と、前期に比べ1円増配となっています。収益力の改善を背景に、株主還元の強化に取り組んでいるものと評価できます。
今後の展望
今後も自動車市場の回復が続くと予想されることから、自動車用品事業の業績が高水準で推移することが期待されます。さらに、生産効率化やコスト管理の徹底により収益性の向上も期待できます。また、次世代技術への投資も進めており、中長期的な成長力の維持にも取り組んでいます。引き続き、業績と株主還元の向上に期待できそうです。
編集部のまとめ
住友理工株式会社は、第3四半期決算で大幅な増収増益となり、財務体質の改善も進んでいることが分かりました。自動車関連の需要回復と生産効率化などのコスト改善が業績を後押ししたといえるでしょう。今後も自動車市場の回復が見込め、収益力の向上が期待できます。株主還元の強化にも取り組んでおり、株主の期待に応えられる企業だと評価できます。
住友理工株式会社の決算日や配当についてまとめました。
住友理工株式会社の決算期は3月末日で、毎年2月頃に第3四半期決算、4月頃に本決算が発表されています。直近では、2024年3月期第3四半期の決算が発表され、大幅な増収増益となりました。配当も前期比1円増配と、株主還元の強化も行っていることが分かりました。
