エムケー精工株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告書が公表されました。この会社は洗車機や保冷庫、音響製品などの製造・販売を行う総合メーカーです。今期の業績は好調で、売上高は226億2千万円と前年同期比で6.4%増加しました。経常利益は23億1千5百万円と31.6%も増加するなど、大幅な増益となりました。
企業情報
企業名: エムケー精工株式会社
証券コード: 59060
決算期: 3月期
エムケー精工株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
エムケー精工株式会社の決算日は3月20日です。第3四半期決算は12月20日が基準日となります。
主な事業
エムケー精工は、自動車関連の洗車機やオイル機器、情報表示機器などを製造・販売する「モビリティ&サービス事業」、生活家電の低温貯蔵庫やもちつき機などを手がける「ライフ&サポート事業」、木・アルミ複合断熱建具などの「住設機器事業」の3つの事業セグメントを展開しています。これらの製品は「美・食・住」をテーマとした生活に関わる製品が中心です。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の売上高は226億2千万円と前年同期比6.4%の増収となりました。営業利益は21億9千1百万円と32.9%増加し、経常利益も23億1千5百万円と31.6%の大幅な増益となりました。各事業が好調に推移し、全体としても収益力が大きく改善されています。
売上・利益の推移
この1年の売上高は273億2千7百万円となり、前年同期比で28.8%の大幅な増収となりました。経常利益は18億1千6百万円と3.3%増益と好調に推移しています。特にモビリティ&サービス事業の成長が顕著で、SS向け洗車機の販売が堅調でした。今後も各事業部門での好業績が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月20日時点での総資産は293億2千8百万円となり、前期末から28億7千4百万円の増加となりました。受取手形・売掛金などの流動資産が増加したことが主な理由です。一方、負債は13億5千6百万円増加の136億5千6百万円となりました。短期借入金が増加した一方で、長期借入金が減少しています。純資産は18億8千5百万円増加の156億7千2百万円となっています。
資産の部
流動資産は194億7千9百万円と前期末から28億9千7百万円増加しました。うち、受取手形・売掛金が72億5千8百万円と大幅に増加しています。固定資産は98億4千9百万円と若干減少しています。
負債の部
負債合計は136億5千6百万円となり、前期末から9億8千9百万円増加しました。短期借入金が26億5千万円と増加した一方で、長期借入金が12億7千6百万円と減少しています。
純資産の部
純資産は156億7千2百万円と前期末から18億8千5百万円増加しました。利益剰余金が87億5千9百万円と順調に積み上がっています。自己資本比率は53.4%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は7.9%、ROE(自己資本利益率)は10.7%と、ともに高い水準を維持しています。主力のモビリティ&サービス事業が好調に推移したことで収益性が大きく改善されており、資産効率の向上や株主資本の有効活用ができていることが分かります。
キャッシュフロー
現金及び現金同等物の四半期末残高は47億1千4百万円と、前期末から7億1千6百万円増加しました。営業活動によるキャッシュ・フローが22億8千万円の収入となり、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローが4億9千3百万円の支出、財務活動では2億2千3百万円の支出となりました。安定したキャッシュ・フローが確保できています。
配当の支払額
エムケー精工の期末配当金は1株当たり10円を計画しています。前期の年間配当金は18円でしたが、今期は売上や利益の改善に伴い増配となる見込みです。株主還元の強化にも取り組んでいることが分かります。
今後の展望
同社は、SDGs経営を通じた持続可能な社会の実現を目指しています。「美・食・住」を基軸とした製品開発に注力し、環境配慮や高付加価値化に取り組むことで、さらなる収益力の向上と成長を目指します。また、IT基盤の強化やグループ全体の最適化にも注力し、競争力の強化を図っていきます。今後も安定的な業績拡大と株主還元の向上が期待できそうです。
編集部のまとめ
エムケー精工の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、営業利益、経常利益のいずれも前年同期比で大幅な増加となりました。自動車関連やホテル事業など、各事業が好調に推移しており、収益力の改善が進んでいることが分かります。保有する資産効率も高く、ROAやROEなどの指標も健全な水準を維持しています。今後もSDGs経営を通じた持続的な成長が期待できそうです。
エムケー精工株式会社の決算日や配当についてまとめました。
エムケー精工の決算日は3月20日で、第3四半期決算は12月20日が基準日となります。配当金は1株当たり10円を計画しており、前期から増配となる見込みです。業績の改善に伴い、株主還元の強化にも取り組んでいることが分かります。