決算書の公表を心待ちにしていた皆さん、この度石塚硝子株式会社の最新の決算内容をお届けできます。石塚硝子は国内有数のガラス製品メーカーで、ガラスびんやハウスウェア、紙容器など幅広い事業を展開しています。今期の業績は過去最高の売上高と経常利益を記録するなど、順調に推移しています。詳しい内容は以下をご覧ください。
企業情報
企業名: 石塚硝子株式会社
証券コード: 52040
決算期: 2024年3月期
石塚硝子株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
石塚硝子の決算期は3月期で、第3四半期報告書の提出日は2024年2月2日となっています。決算日は3月20日であり、毎年3月中に業績を発表しています。
主な事業
石塚硝子はガラス製品の製造・販売を主力事業としています。ガラスびんや食器、紙容器、プラスチック容器などをラインナップしており、さまざまな業界のお客様に提供しています。また、産業器材やその他の事業にも取り組んでおり、事業領域を多角化しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は売上高44,914百万円、経常利益5,011百万円と、大変好調な結果となりました。利益面では、主原料の価格高騰に対する販売価格の改定などが功を奏し、営業利益率は11.0%と2桁台を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の実績を見ると、売上高は横ばいつつ、利益は大幅に増加しています。特に当期は経常利益が2倍以上に伸びるなど、収益性が大きく改善されています。製品価格の適正化や生産効率の向上などが奏功した結果と言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は93,476百万円と、前期末から大きく増加しています。流動資産が増加したことが主な要因です。一方、負債合計は59,964百万円で、自己資本比率は31.7%となっています。財務体質の改善が進んでいると言えます。
資産の部
流動資産は44,996百万円と前期末から大きく増加しています。現金及び預金、受取手形・売掛金などが増加したことが主な理由です。固定資産は48,352百万円と横ばいで、有形固定資産が3,860百万円増加しました。
負債の部
流動負債は25,964百万円で、主に仕入債務の増加によるものです。固定負債は34,000百万円と微減しています。金融機関からの借入金が減少傾向にあります。
純資産の部
純資産は33,512百万円と前期末から大幅に増加しています。利益剰余金が3,880百万円増加したことが主因です。自己資本比率は31.7%と財務健全性が高まっています。
ROAとROE
石塚硝子のROAは直近5.4%、ROEは12.0%となっています。前期と比べて大幅に改善されており、収益性・資本効率の向上が進んでいます。価格転嫁や生産性向上など、さまざまな施策が功を奏した結果と言えるでしょう。今後も収益力の強化が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは4,137百万円の収入超過となり、前年同期と比べて大幅に改善されています。投資活動によるキャッシュフローは2,799百万円の支出超過で、生産設備の増強などに資金が投下されています。財務活動によるキャッシュフローは315百万円の支出超過でした。
配当の支払額
当期の1株当たり配当金は35円と、前期の45円から10円の減少となりました。ただし、配当性向は3.6%と低水準のため、今後の増配も期待できそうです。
今後の展望
石塚硝子は、新たな企業理念を掲げ、「ISHIZUKA GROUP 2030」の達成に向けて取り組んでいます。製品の高付加価値化や生産性の向上、環境負荷の低減など、様々な施策を展開しています。加えて、中堅・若手人財の育成にも注力しており、持続的成長につなげていく考えです。今後の業績拡大と企業価値向上に期待が高まります。
編集部のまとめ
石塚硝子は、創業100周年を迎えるなど歴史あるガラスメーカーです。直近の決算では過去最高の売上高と経常利益を記録するなど、業績が大きく改善されている状況です。価格転嫁や生産性向上などの施策が功を奏し、収益力や財務体質が着実に強化されています。今後も新事業展開や環境対応など、様々な取り組みに注目が集まりそうです。
石塚硝子株式会社の決算日や配当についてまとめました。
石塚硝子の決算日は3月20日で、第3四半期報告書の提出日は2024年2月2日です。
当期の配当金は1株当たり35円で、前期から10円減少しましたが、配当性向は3.6%と低水準のため、今後の増配も期待できそうです。