SMN株式会社の2023年12月期第3四半期決算が公表されました。売上高は7,481,963千円と前年同期比で14.4%の減収となりましたが、営業損失226,065千円、経常損失234,671千円、親会社株主に帰属する四半期純損失199,836千円と、収益面では減益となりました。
企業情報
企業名: SMN株式会社
証券コード: 61850
決算期: 3月期
SMN株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
SMN株式会社の決算期は3月期で、決算日は3月31日です。 決算発表の時期は通常の上場企業と同様に、3月期決算の場合は6月中旬頃に有価証券報告書を提出し、その後の年2回(8月と2月)に四半期報告書を提出しています。
主な事業
SMN株式会社は、マーケティングテクノロジー事業を主力としています。具体的には、広告主向けのDSP (需要側プラットフォーム)「Logicad」の提供や、広告主と媒体を限定したクローズド型アフィリエイト「SCAN」の運営など、インターネット広告領域を中心としたソリューションサービスを展開しています。
また、連結子会社を通じてラグジュアリーブランド向けのEコマース構築・運営サービスや、Webサイトやモバイルアプリなどのデジタルコンテンツの制作・開発サービスも行っています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高7,481,963千円、営業損失226,065千円、経常損失234,671千円、親会社株主に帰属する四半期純損失199,836千円となりました。
売上高は前年同期比で14.4%の減収となっており、収益面でも減益となっています。これは、アドテクノロジー事業とマーケティングソリューション事業の減収影響によるものです。一方で、デジタルソリューション事業は堅調に推移しています。
売上・利益の推移
SMN株式会社の売上高は、2022年3月期に11,788,842千円を記録しましたが、2023年12月期第3四半期では7,481,963千円と減少しています。
一方で、利益面では、2022年3月期の経常損失14,351千円から、2023年12月期第3四半期では経常損失234,671千円と悪化しています。売上の減少と固定費の増加により、収益性が低下してきている状況です。
四半期連結貸借対照表について
SMN株式会社の2023年12月期第3四半期連結貸借対照表の状況は以下の通りです。
資産の部
資産合計は7,458,267千円と前連結会計年度末から678,999千円減少しています。これは、主に現金及び預金が減少したことによります。
負債の部
負債合計は2,923,607千円と前連結会計年度末から486,190千円減少しています。これは、買掛金や長期借入金の返済により減少したことによります。
純資産の部
純資産合計は4,534,660千円と前連結会計年度末から192,809千円減少しています。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が減少したことが主因です。
ROAとROE
SMN株式会社のROA (総資産利益率)は、2022年3月期の-0.2%から、2023年12月期第3四半期では-3.1%に悪化しています。
また、ROE (自己資本利益率)も、2022年3月期の-2.5%から、2023年12月期第3四半期では-4.4%と低下しています。
これは、売上高の減少と利益率の悪化により、資産効率や自己資本効率が低下してきていることを示しています。
キャッシュフロー
SMN株式会社の2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローの状況は開示されていません。ただし、同期間の財務活動によるキャッシュ・フローは借入金の返済などにより170,028千円の減少となっています。
また、前連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは445,467千円のプラスとなっていたものの、今期は減収による影響で悪化している可能性があります。
配当の支払額
SMN株式会社は過去数期連続で配当を行っていませんので、現時点での配当の支払いは行われていません。
同社は成長投資に注力しており、過去の利益を内部留保として活用しつつ、収益の改善を目指しています。今後の業績回復と財務体質の強化を受けて、配当の実施を検討していくものと考えられます。
今後の展望
SMN株式会社は、アドテクノロジー事業の「新アルゴリズム導入による効果改善」や、ASP市場での「ポジションチェンジの推進」、ASA海外拠点展開による売上拡大などに取り組み、既存事業の収益性向上を目指しています。
また、新たな収益源として「独自DSP立ち上げ支援サービスの強化」や「AIを活用したDTCソリューションの立ち上げ」にも注力する方針です。これらの取り組みにより、再成長を実現させていく考えです。
編集部のまとめ
SMN株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比で14.4%減少し、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する四半期純損失と、収益面では悪化しています。
この背景には、アドテクノロジー事業とマーケティングソリューション事業の減収影響があります。一方で、デジタルソリューション事業は堅調に推移しています。
今後は、既存事業の収益性向上と新規事業の立ち上げに注力し、業績の改善と再成長を目指していくことが重要です。
SMN株式会社の決算日や配当についてまとめました。
SMN株式会社の決算日は毎年3月31日で、決算発表は6月中旬頃に有価証券報告書を提出し、その後年2回の四半期報告書を提出しています。
配当については、過去数期連続で実施されていないものの、今後の業績回復に応じて検討が行われていくものと考えられます。