この度、日本老舗の砂糖メーカー「塩水港精糖株式会社」の四半期決算報告書が発表されました。安定した業績と、お客様や地域社会、取引先への貢献を第一に考える同社の姿勢に注目が集まっています。
企業情報
企業名: 塩水港精糖株式会社
証券コード: 21120
決算期: 2024年3月期
塩水港精糖株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
塩水港精糖株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期の決算期間は2023年10月1日から2023年12月31日となっています。
主な事業
塩水港精糖株式会社は、砂糖事業とバイオ事業を主な事業としています。砂糖事業では、精製糖やその他砂糖類の製造・販売を行っています。バイオ事業では、オリゴ糖やサイクロデキストリンなどの機能性素材の製造・販売を手掛けています。また、不動産の賃貸事業なども行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は24,032百万円と前年同期比13.3%増となり、営業利益は1,016百万円と85.1%増と好調な業績を収めています。主力の砂糖事業が堅調に推移したことに加え、バイオ事業の機能性素材が順調に売上を伸ばしたことが要因となっています。
売上・利益の推移
直近3期の売上高は、第90期が21,208百万円、第91期第3四半期が24,032百万円と着実に伸びています。利益面では、第90期が営業利益549百万円、第91期第3四半期は1,016百万円と大幅に増益となっています。全体として安定した業績推移が確認できます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の総資産は26,233百万円で、前連結会計年度末比356百万円の増加となりました。これは主に、現金及び預金や投資有価証券の増加などによるものです。一方、負債合計は13,501百万円と、前連結会計年度末比1,347百万円減少しています。
資産の部
流動資産は8,928百万円と前連結会計年度末比240百万円増加しています。固定資産は17,305百万円と115百万円増加しています。これは主に投資有価証券の増加によるものです。
負債の部
流動負債は8,699百万円と前連結会計年度末比459百万円減少しました。固定負債は4,802百万円と887百万円減少しています。この減少の主な要因は、長期借入金の返済によるものです。
純資産の部
純資産合計は12,732百万円と前連結会計年度末比1,703百万円増加しています。これは、利益剰余金の増加や、その他有価証券評価差額金の増加などによるものです。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は6.4%、ROE(自己資本利益率)は10.5%となっています。前期と比較してROAは1.4ポイント、ROEは2.4ポイントそれぞれ上昇しており、収益性の向上が確認できます。これは主に、売上の増加と経費の抑制に努めた結果によるものと考えられます。
キャッシュフロー
当四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていないため詳細は不明ですが、前期実績では営業活動によるキャッシュ・フローが1,142百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが465百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが672百万円の支出となっていました。
配当の支払額
当社は、株主の皆様への利益還元を経営の重要課題の一つとして位置付けています。直近では、2023年6月29日開催の定時株主総会の決議に基づき、1株当たり5円の配当金を実施しました。今後も業績の伸びに合わせた配当の維持・向上を目指していくとしています。
今後の展望
新型コロナウイルス感染症の収束とともに、社会経済活動の正常化が進むことが期待されます。塩水港精糖株式会社では、厳しい経営環境の中でも、お客様や地域社会、取引先、従業員への配慮を第一に置き、安定的な製品供給と収益力の向上に努める方針です。原料高や為替変動などのリスクに的確に対応しつつ、新商品開発などによる事業領域の拡大にも取り組んでいく考えです。
編集部のまとめ
今回の決算では、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益のいずれもが大幅に増加するなど、同社の安定的な業績が確認できました。バイオ事業の機能性素材が堅調に推移したほか、砂糖事業でも実需を踏まえた適正な価格販売に努めた結果、収益力が高まっています。今後は、原料高や為替変動などのリスクに的確に対応しつつ、新商品開発などにも取り組み、持続的な成長を目指す方針のようです。
塩水港精糖株式会社の決算日や配当についてまとめました。
塩水港精糖株式会社の決算日は3月31日で、今回発表された第3四半期決算は2023年10月1日から12月31日までの期間となっています。同社は株主への利益還元を重要課題の一つと位置付けており、直近では1株当たり5円の配当を実施しました。今後も業績の伸びに合わせた配当の維持・向上を目指していくとしています。