株式会社タクミナの2023年度第3四半期決算報告書が公開されました。営業利益は10億81百万円と前年同期比16.0%増と好調な結果となりました。同社は国内外の製造業を中心に事業を展開し、特に二次電池関連の需要拡大に合わせて、主力の「スムーズフローポンプ」の販売が好調に推移しています。
企業情報
企業名: 株式会社タクミナ
証券コード: 63220
決算期: 2023年3月期
株式会社タクミナの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社タクミナの決算日は3月31日で、第3四半期は2023年12月31日までとなっています。主な決算スケジュールは、3月期の決算発表が5月中旬、株主総会が6月下旬、中間配当が12月上旬、期末配当が6月下旬となっています。
主な事業
株式会社タクミナはポンプ事業を中核に、ケミカル移送ポンプや計測機器・装置、ケミカルタンクなどの流体機器を製造・販売しています。主力製品の「スムーズフローポンプ」は、化学業界や二次電池業界を中心に幅広い需要を集めており、同社の成長を牽引しています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は、売上高79億57百万円、営業利益10億81百万円、経常利益11億7百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益7億78百万円と大幅な増収増益となりました。営業利益率は13.6%、経常利益率は13.9%と、高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
足元の第3四半期累計の売上高は79億57百万円と前年同期比18.6%の増加、営業利益は10億81百万円と16.0%の増加、経常利益は11億7百万円と17.5%の増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億78百万円と23.3%の増加と、堅調な業績推移となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は140億70百万円で、前期末比3億57百万円増加しました。流動資産は96億13百万円、固定資産は44億57百万円となっています。負債は45億69百万円で、前期末比1億72百万円減少しました。純資産は95億1百万円で、自己資本比率は67.5%と高水準を維持しています。
資産の部
流動資産は現金及び預金の減少などがあったものの、商品及び製品、原材料及び貯蔵品の増加などにより前期末比2億45百万円増加しました。固定資産は投資その他の資産の増加などにより1億11百万円増加しています。
負債の部
流動負債は仕入債務や未払法人税等、賞与引当金の減少などにより1億78百万円減少し、固定負債は5百万円増加しました。
純資産の部
純資産は親会社株主に帰属する四半期純利益7億78百万円の計上や配当金の支払いなどにより、前期末比5億29百万円増加しました。自己資本比率は67.5%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は7.9%、ROE(自己資本当期純利益率)は8.7%となっています。前期からROAは0.8ポイント、ROEは1.4ポイント上昇しており、収益性の向上が見られます。これは主力製品の販売好調を背景とした利益の伸長によるものと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが12億94百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが2億56百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが3億80百万円のマイナスとなりました。これによりcash position は堅調に推移しています。
配当の支払額
当期の配当については、中間配当が1株25円、期末配当が1株30円の年間55円を見込んでいます。前期の年間配当45円から10円増配となっており、収益力の向上に伴う株主還元の強化が図られています。
今後の展望
同社は国内外の製造業を中心とした幅広い顧客基盤を持ち、特に二次電池関連の需要が好調なことから、今後も堅調な業績が見込まれます。主力製品である「スムーズフローポンプ」の販売拡大が進むとともに、ケミカル移送ポンプや計測機器・装置など、グループ全体の製品ラインナップの強化にも期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社タクミナは主力の「スムーズフローポンプ」を中心に、国内外の製造業の旺盛な設備投資需要を取り込み、売上高、利益ともに好調に推移しています。収益性の高い事業構造を背景に、ROAやROEも改善するなど、企業価値の向上が進んでいます。今後も成長を持続できるよう、同社の動向に注目していきたいと思います。
株式会社タクミナの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、株主総会は6月下旬に開催されています。また、年間配当は55円(中間25円、期末30円)と前期から10円増配となっており、収益力の向上に伴う株主還元の強化が図られています。