ニュースの要約
- Carbontribe Labs社が、IPCC基準に準拠し、AIとブロックチェーンを活用した独自のカーボンクレジット生成方法論「Verified Impact Asset」の国際標準化に成功
- 生成プロセスの90%以上をAIが自動化し、透明性・即時性・トレーサビリティに優れた次世代の環境アセット基盤を構築
- 企業のスコープ3実績管理やESGレポーティングなどに活用できる環境価値のデジタル資産を提供
概要
気候テック領域で北欧発の日本人創業スタートアップ、Carbontribe Labs(本社:エストニア)は、森林(ARR)、マングローブ(ARR)、再生農業に関する独自のカーボンクレジット生成方法論において、国際第三者認証機関Earthoodより正式な認証を取得しました。
この手法は、気候変動の科学的根拠を提供するIPCC、およびカーボンクレジット品質標準を設定するICVCM基準に準拠し、国際的に通用する科学的根拠に基づいた独自計算式を用いています。生成プロセスは90%以上をAIが自動処理し、従来のVERRA等のレガシー基準に依存せず、より透明性・即時性・トレーサビリティを重視した次世代の環境アセット基盤として構築されています。
データはプロジェクト単位でブロックチェーン上に保存され、改ざん不能な形式での取引記録・保有証明・レポート生成が可能になります。こうして生成された”Verified Impact Asset”は、企業のスコープ3実績・ESGレポーティング・環境資本経営に応用できる環境価値のデジタル資産として展開されます。Carbontribe Labsではすでに、日本を含む国内外の上場企業やスタートアップ、NGO/NPOと実証プロジェクトを進行中で、「ポストVERRA時代の国際スタンダード」の確立を目指しています。
編集部の感想
編集部のまとめ
Verified Impact Asset:【世界初】カーボンクレジットの再発明へ──Carbontribe Labs、AI×ブロックチェーンによる「Verified Impact Asset」の国際標準化に成功についてまとめました
Carbontribe Labsが開発した「Verified Impact Asset」は、従来のカーボンクレジット制度が抱える課題を解決する革新的なフレームワークと言えます。IPCCの科学的基準に準拠しつつ、AIとブロックチェーン技術を活用することで、クレジットの生成から取引、レポーティングまでを自動化し、透明性と即時性を実現しています。
特に注目なのは、企業のスコープ3排出量管理やESGレポーティングなどに直接活用できる”環境価値のデジタル資産”としての活用性です。サステナビリティ経営の観点から非常に意義の高い取り組みだと言えるでしょう。
今後は日本を含む国内外の企業との実証プロジェクトを進め、「ポストVERRA時代の国際スタンダード」の確立に向けて大きな前進を遂げることが期待されます。Carbontribe Labsの挑戦は、気候変動問題の解決に大きな影響を及ぼすかもしれません。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000132024.html