富士通株式会社の第124期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

富士通株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告を見てきました。サービスソリューションの売上収益が増加したのが大きな特徴ですね。Fujitsu Uvanceを中心としたデジタルサービスの需要拡大が寄与しており、今後もこの傾向が続くと期待できそうです。一方で、ハードウェアソリューションの売上収益は減少しています。こうした事業ポートフォリオの変化に着目しながら、富士通の事業戦略の展開に注目していきたいと思います。

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企業情報

企業名: 富士通株式会社
証券コード: 67020
決算期: 2024年3月期

富士通株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

富士通株式会社の決算期は3月期です。第3四半期の決算報告書は2024年2月5日に発表されました。株主総会は毎年6月に開催されることが一般的です。

主な事業

富士通株式会社は、ICT分野において幅広い事業を展開しています。サービスソリューション、ハードウェアソリューション、ユビキタスソリューション、デバイスソリューションの4つのセグメントに分かれており、顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援するソリューション、システムやネットワーク機器などのハードウェア製品、パソコンやデバイス製品、半導体パッケージなどの事業を手掛けています。グローバルにサービスを提供し、社会の持続可能な発展に貢献することを目指しています。

今期の業績と利益率は?

2023年12月期第3四半期の業績は、売上収益が2兆6,427億円営業利益は480億円となりました。売上収益は前年同期比0.2%増加し、サービスソリューションが好調に推移した一方で、ハードウェアソリューションやデバイスソリューションの減収により全体としては横ばいとなりました。利益面では、事業再編に伴う一過性の費用計上などにより、前年同期比72.2%減少しています。

売上・利益の推移

過去3年の売上収益は2021年3月期が3兆7,138億円、2022年3月期が2兆6,367億円、2023年12月期第3四半期が2兆6,427億円となっています。営業利益は2021年3月期が1,732億円、2022年3月期が1,732億円、2023年12月期第3四半期が480億円と推移しています。事業ポートフォリオの変化に伴い、業績は一時的に減少傾向にありますが、中長期的に見れば成長基調が続いているといえます。

四半期連結貸借対照表について

富士通の2023年12月期第3四半期末の総資産は3兆2,301億円で、前年度末比954億円減少しています。主な内訳としては、流動資産が1兆8,350億円、非流動資産が1兆3,950億円となっています。

資産の部

資産の部では、現金及び現金同等物が3,643億円売上債権が5,724億円棚卸資産が3,767億円となっています。また、有形固定資産が5,947億円、無形資産が1,700億円となっています。

負債の部

負債の部では、仕入債務が3,997億円、借入金及びリース負債が2,345億円となっています。また、退職給付に係る負債が1,030億円となっています。

純資産の部

純資産の部では、親会社の所有者に帰属する持分が1兆6,033億円となっています。自己資本比率は49.6%となっています。

ROAとROE

直近の2023年12月期第3四半期のROAは0.9%、ROEは1.6%となっています。前期と比べて低下しており、一時的に収益性が悪化している状況です。しかし、Fujitsu Uvanceを中心としたデジタルサービスの需要拡大を背景に、中長期的にはROA、ROEの改善が期待できると考えられます。

キャッシュフロー

2023年12月期第3四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,529億円の収入投資活動によるキャッシュ・フローが834億円の支出財務活動によるキャッシュ・フローが695億円の支出となりました。フリー・キャッシュ・フローは695億円のプラスとなっています。安定した収益基盤を背景に、投資活動や株主還元にも余力があるといえます。

配当の支払額

2023年10月の取締役会で、2023年9月30日の株主を対象に1株当たり130円の期末配当の支払いを決議しました。通期の配当予想は1株当たり260円を予定しています。前期に比べ10円増配となっており、株主還元を重視する経営姿勢が感じられます。

今後の展望

富士通は2023年5月に新たな3カ年の中期経営計画を発表しました。2025年度の目標として、売上収益4兆2,000億円、営業利益5,000億円、営業利益率12%を掲げています。Fujitsu Uvanceを中心としたデジタルサービスの拡大や、ハードウェアソリューション事業の基盤強化、事業ポートフォリオの最適化などに取り組み、持続的な成長と収益力の向上を目指していきます。

編集部のまとめ

富士通の2023年12月期第3四半期決算は、サービスソリューション事業の好調を背景に、売上収益は前年同期並みを確保しましたが、一過性の費用計上により利益は大幅に減少しました。しかし、中期的には、Fujitsu Uvanceを中心としたデジタルサービスの拡大や、ハードウェア事業の基盤強化など、事業ポートフォリオの最適化に取り組むことで、持続的な成長と収益力の向上が期待できます。引き続き、富士通の動向に注目していく必要がありますね。

富士通株式会社の決算日や配当についてまとめました。

富士通株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算は2024年2月5日に発表されました。また、2023年10月の取締役会で、2023年9月30日の株主を対象に1株当たり130円の期末配当の支払いが決議されました。株主還元を重視する同社の姿勢が感じられますね。

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