神東塗料株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比1.5%増の14,863百万円となり、前年同期の営業損失863百万円から改善し、営業損失は361百万円に縮小しました。経常損失も前年同期の815百万円から241百万円にまで改善しており、業績の回復傾向が見られます。
企業情報
企業名: 神東塗料株式会社
証券コード: 4650
決算期: 2024年3月期
神東塗料株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
神東塗料株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日時点の業績を発表しています。
主な事業
神東塗料株式会社は、塗料事業を主軸に事業を展開しています。塗料事業では、インダストリアル分野、インフラ分野、自動車用塗料分野、その他塗料分野の4つのセグメントに製品を提供しています。また、化成品事業も手がけています。幅広い用途の製品ラインナップを持ち、産業界や暮らしの中で活躍しています。
今期の業績と利益率は？
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が14,863百万円と前年同期比1.5%増加しました。一方で、営業損失が361百万円と前年同期の863百万円から改善が見られるものの、依然として赤字となっています。また、経常損失は241百万円と前年同期の815百万円から縮小しています。利益面では改善傾向にあるものの、依然として厳しい状況にあります。
売上・利益の推移
神東塗料の最近3年間の売上高と利益の推移をみると、2022年3月期は売上高19,038百万円、営業損失1,203百万円、経常損失1,146百万円と大幅な赤字となりました。2023年3月期第3四半期では売上高14,648百万円、営業損失863百万円、経常損失815百万円と前年同期から改善が見られましたが、依然として厳しい状況でした。今期第3四半期では、売上高は14,863百万円と前年同期から増加し、営業損失は361百万円、経常損失は241百万円と着実に損失が縮小しており、業績回復への期待が高まっています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は34,679百万円と前期末比821百万円増加しています。これは主に売掛金の増加471百万円、投資有価証券の増加367百万円によるものです。一方、負債は20,395百万円と前期末比923百万円増加しており、これは支払手形及び買掛金の増加413百万円、電子記録債務の増加366百万円、短期借入金の増加132百万円によるものです。純資産は14,283百万円と前期末比102百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が14,793百万円と前期末比599百万円増加しています。これは主に売掛金の増加によるものです。一方、固定資産は19,885百万円と前期末比222百万円増加しており、投資有価証券の増加が主な要因となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が10,866百万円と前期末比914百万円増加しています。支払手形及び買掛金、電子記録債務、短期借入金の増加が主な要因です。固定負債は9,528百万円と前期末比9百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1,313百万円と前期末比402百万円減少しています。一方で、為替換算調整勘定が378百万円と前期末比254百万円増加しています。
ROAとROE
神東塗料のROA(総資産経常利益率)は、-0.7%と厳しい水準となっています。また、ROE(自己資本当期純利益率)も-2.8%と低い水準にあります。これは主に過去2期にわたる大幅な損失計上の影響によるものです。今後の業績回復と財務体質の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況につきましては、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が開示されていないため、正確な情報を把握することはできません。ただし、同期間の損益面での改善傾向から、営業キャッシュ・フローの改善も期待できると考えられます。今後の資金調達の動向や設備投資計画など、キャッシュ・フローの状況を注視していく必要があります。
配当の支払額
神東塗料は、当第3四半期連結累計期間において無配となっています。過去2期も無配が続いており、業績回復が先行きの課題となっています。株主還元については、業績動向を見ながら検討していく必要があるでしょう。
今後の展望
神東塗料は、原材料価格高騰への対応として、製品価格の是正や固定費の削減に取り組んでおり、損益改善に向けて努力しています。一方で、過去の不適切行為に関する顧客対応や損害賠償の懸念もあり、今後の業績動向を注視していく必要があります。業績回復と財務体質の改善に向けて、引き続き各種施策を着実に実行していくことが重要と考えられます。
編集部のまとめ
神東塗料の2023年12月期第3四半期決算では、売上高は前年同期比1.5%増となり、営業損失、経常損失ともに前年同期から大幅に改善しました。ただし、依然として赤字状況が続いており、収益性の改善が課題となっています。また、過去の不適切行為に関する影響も懸念されます。今後の業績回復と財務体質の強化に向けた取り組みに注目が集まります。
神東塗料株式会社の決算日や配当についてまとめました。
神東塗料株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日時点の業績を発表しています。一方、配当については、当第3四半期連結累計期間は無配となっており、業績回復が課題となっています。株主還元については、今後の動向に注目していく必要があります。
