ニュースの要約
- 2025年5月の企業倒産は835件で、3年1カ月ぶりに前年を下回った。
- 負債総額は933億8800万円で、2カ月ぶりに前年を下回った。
- 倒産件数の増加ペースが緩やかになり、先行きは楽観視できない状況が続く。
概要
株式会社帝国データバンクは、2025年5月の企業倒産件数(負債1000万円以上の法的整理が対象)について集計し、分析を行った結果を発表しました。
2025年5月の企業倒産は835件となり、前年の1016件から181件(17.8%)減少しました。2022年4月以来3年1カ月ぶりに前年を下回る大幅な減少となりました。2025年1-5月の累計は4134件で、前年同期(4080件)とほぼ同水準で推移するなど、増加ペースは緩やかになってきています。
しかし、倒産件数は依然として高水準が続いており、先行きは楽観視できない状況です。長引く物価高や人手不足、価格転嫁難、米国のトランプ関税の影響など、倒産件数を押し上げる要因が山積しているためです。2025年の企業倒産は1万件前後の件数を視野に、増減を繰り返しながら「緩やかな増加局面」が続くと見られています。
編集部の感想
編集部のまとめ
企業倒産集計2025年5月報:2025年5月の企業倒産は835件、3年1カ月ぶりに前年を下回る緩やかな増加ペースが継続についてまとめました
今回の発表では、2025年5月の企業倒産件数が前年同月比で大幅に減少し、3年1カ月ぶりに前年を下回る結果となりました。しかし、倒産件数は依然として高水準が続いているため、先行きは楽観視できない状況にあるようです。物価高や人手不足、政治的な不確定要因など、倒産を押し上げる要因が山積しているためです。
2025年の企業倒産は1万件前後の件数を視野に、増減を繰り返しながら「緩やかな増加局面」が続くと予想されています。個別の企業動向を注視していく必要があり、経営環境の改善には時間がかかりそうです。今後も企業の倒産動向を注意深く見守っていく必要があるでしょう。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001090.000043465.html