株式会社東祥の2023年12月期第3四半期の決算報告書が公開されました。同社は全国にスポーツクラブやホテルを展開する総合サービス企業です。この決算では、売上高が前年同期比14.4%増加し、経常利益も19.6%増加するなど好調な業績を維持しています。また、内部留保の積み上げにより、自己資本比率46.8%とバランスの取れた財務状況を維持しています。先行き不透明な経済環境の中、同社は新店舗の開業など攻めの経営を続け、持続的な成長を目指しています。
企業情報
企業名: 株式会社 東 祥
証券コード: E04018
決算期: 3月期
株式会社 東 祥の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社東祥の決算日は3月31日で、決算発表は4月上旬に行われます。そして、四半期決算の発表は6月、9月、12月の各月初めに行っています。
主な事業
株式会社東祥は、スポーツクラブ事業、ホテル事業、不動産事業を主たる事業としています。スポーツクラブ事業では、全国に「ホリデイスポーツクラブ」を展開し、会員制のフィットネス施設を運営しています。ホテル事業では、「ABホテル」を中心に中型ホテルを全国に展開し、宿泊や宴会、レストランなどの事業を行っています。不動産事業では、賃貸マンション「A・City」の開発・運営を手掛けており、安定収益を確保しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が19,096百万円と前年同期比14.4%増加し、経常利益は3,076百万円と19.6%増加しました。各事業の好調な推移により、営業利益率15.5%、経常利益率16.1%と高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
株式会社東祥の売上高は、2022年3月期に22,506百万円を記録した後、2023年3月期は19,096百万円と一旦減少しましたが、2023年12月期第3四半期では19,096百万円と回復傾向にあります。一方で、経常利益は2022年3月期の3,135百万円から2023年3月期には3,076百万円と微減しましたが、2023年12月期第3四半期では3,076百万円と好業績を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社東祥の2023年12月期第3四半期の四半期連結貸借対照表では、総資産が82,138百万円と前連結会計年度末から1,147百万円減少しました。一方、負債総額は38,822百万円と2,791百万円減少し、純資産は43,316百万円と1,643百万円増加しています。これにより、自己資本比率は46.8%となり、財務健全性が高まっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,586百万円減少した一方で、有形固定資産が1,301百万円増加しています。これは、ホテル事業における新規出店などによる設備投資が進んだことによるものです。
負債の部
負債の部では、長期借入金が2,506百万円減少しており、着実な返済が進んでいることが分かります。この結果、負債総額は2,791百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が892百万円増加し、非支配株主持分も753百万円増加しています。これにより純資産は1,643百万円増加しました。
ROAとROE
株式会社東祥のROAは3.9%、ROEは5.8%となっています。前年同期に比べROAは0.4ポイント、ROEは1.3ポイントそれぞれ上昇しています。これは、経常利益の増加により収益性が改善したことや、自己資本の充実により財務の健全性が高まったことが要因です。今後も安定した収益力と効率的な資産運営が期待できる企業といえます。
キャッシュフロー
株式会社東祥の2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが3,337百万円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュ・フローが2,744百万円のマイナスとなりました。財務活動によるキャッシュ・フローは2,218百万円のマイナスとなっています。これにより、現金及び現金同等物の残高は15,391百万円と、前連結会計年度末から1,586百万円減少しましたが、健全な水準を維持しています。
配当の支払額
株式会社東祥は、2023年6月に1株当たり2円の期末配当を実施しており、2023年12月には1株当たり2円の中間配当を行いました。これにより、年間配当金は4円となる見込みです。安定した収益基盤を背景に、株主還元にも取り組んでいるといえます。
今後の展望
株式会社東祥は、感染症の影響を大きく受けたスポーツクラブ事業の収益回復に注力するとともに、ホテル事業の安定成長とさらなる不動産事業の強化を図っていく方針です。新店舗の出店や付加価値の向上など、持続的な成長に向けた施策を展開しています。また、財務の健全性を維持しつつ、株主還元の充実にも取り組むことで、企業価値の向上を目指しています。
編集部のまとめ
株式会社東祥の2023年12月期第3四半期決算は、売上高と経常利益が増加するなど好調な業績を維持しました。スポーツクラブ事業の回復やホテル事業の成長、不動産事業の安定収益によって、全体としての収益力が高まっています。財務面でも自己資本比率が高く、株主還元にも取り組む健全な企業といえます。今後も新規出店や収益性の向上など、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
株式会社 東 祥の決算日や配当についてまとめました。
株式会社東祥の決算日は3月31日で、年2回の配当(期末配当と中間配当)を行っています。2023年12月期の年間配当金は1株当たり4円の見込みで、財務基盤の安定した企業として株主還元にも注力しています。今後も着実な業績拡大と安定した収益力を維持し、株主の皆様への利益還元を行っていくことが期待されます。