第一三共株式会社の最新の決算内容をお届けします。第一三共株式会社は医薬品メーカーとして有名で、がんや感染症、心疾患など多くの治療薬を提供しています。今回の決算では過去最高となる1兆1,733億円の売上を記録し、1,636億円もの純利益を上げることができました。企業の業績が好調に推移していることがわかります。
企業情報
企業名: 第一三共株式会社
証券コード: 45680
決算期: 2023年3月期
第一三共株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
第一三共株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日までとなっています。年間の決算は毎年3月に行われます。
主な事業
第一三共株式会社は、医薬品事業を中心に展開しています。主力製品として、抗血栓薬の「リクシアナ」、抗がん剤の「エンハーツ」、糖尿病治療薬の「タリージェ」などがあり、世界各国で販売されています。研究開発にも力を入れており、新薬の開発にも積極的に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
第一三共株式会社の2023年3月期第3四半期の業績は、売上収益1兆1,733億円、営業利益1,946億円、税引前四半期利益1,998億円、純利益1,636億円と大変好調でした。営業利益率16.6%、純利益率13.9%と高い水準の収益性を維持できています。
売上・利益の推移
第一三共株式会社の直近3年間の業績推移を見ると、売上収益は着実に増加しており、前年同期比で23.7%増となっています。利益面でも、営業利益は53.0%増、純利益は88.7%増と大幅な増益となりました。企業業績は堅調に推移しているといえます。
四半期連結貸借対照表について
第一三共株式会社の2023年12月期第3四半期末の連結貸借対照表を見ると、資産合計3兆2,689億円、負債合計1兆6,818億円、純資産1兆5,871億円となっています。前期末から資産と負債が大きく増加しており、企業規模の拡大が進んでいることがわかります。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が6,667億円と大幅に増加しました。また、営業債権及びその他の債権が4,586億円、その他の金融資産が5,343億円と、金融資産が充実してきているのが特徴です。
負債の部
負債の部では、営業債務及びその他の債務が4,563億円、契約負債が7,524億円となっています。一方で、社債及び借入金が1,014億円と低水準に抑えられています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1兆3,299億円となっており、親会社所有者帰属持分比率は48.5%となっています。財務体質の改善が進んでいることがわかります。
ROAとROE
第一三共株式会社の収益性指標であるROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)を見ると、ROAは6.6%、ROEは12.4%となっています。前期から改善が続いており、企業の収益力が高まっていることがわかります。
キャッシュフロー
キャッシュフローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが5,693億円の収入となり、投資活動によるキャッシュ・フローが2,192億円の支出となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは1,197億円の支出でした。全体として、現金及び現金同等物が2,311億円増加し、6,730億円となっています。
配当の支払額
第一三共株式会社は、2023年6月と10月に年間1株当たり35円の配当を実施しました。配当総額は67,109百万円となっています。安定した配当を行っていることがわかります。
今後の展望
第一三共株式会社は、今後も医薬品事業を中心に成長していく方針です。がんや感染症、心疾患などの重要疾患領域での新薬開発に注力するとともに、エンハーツやリクシアナなどの主力品の販売拡大にも力を入れていきます。更なる業績拡大が期待できそうです。
編集部のまとめ
第一三共株式会社は、売上高、営業利益、純利益ともに大幅増を達成し、過去最高業績を更新しました。財務体質の改善や配当の安定化にも取り組んでおり、企業の競争力が高まっているといえます。今後も期待の高い医薬品メーカーとして、さらなる成長が見込まれます。
第一三共株式会社の決算日や配当についてまとめました。
第一三共株式会社の決算は3月期末に行われ、第3四半期の決算期間は10月1日から12月31日です。配当は年間2回(6月と12月)に実施されており、2023年度の1株当たり年間配当は35円となっています。企業業績が好調な中、着実な成長と株主還元を実行している企業といえるでしょう。