アステラス製薬株式会社の第19期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

この四半期決算報告書によると、アステラス製薬株式会社の業績が好調であることがわかりました。主力製品の売上が伸長し、特にXTANDI、パドセブ、ゾスパタの売上が好調でした。また、新製品IZERVAYの売上も順調に拡大しています。利益面でもコア営業利益、コア四半期利益は減少しているものの、会社全体としては業績は良好と言えるでしょう。

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企業情報

企業名: アステラス製薬株式会社
証券コード: 45030
決算期: 3月期

アステラス製薬株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

アステラス製薬株式会社の決算日は3月31日で、年4回の四半期決算を行っています。主な決算スケジュールは以下の通りです。
・第1四半期決算: 8月上旬
・第2四半期決算: 11月上旬
・第3四半期決算: 2月上旬
・本決算: 5月上旬

主な事業

アステラス製薬株式会社は、医薬品事業を中心に事業を展開しています。研究開発から製造、販売に至るまでの一貫したバリューチェーンを持ち、アンメットメディカルニーズの高い疾患領域に注力しています。特に「再生と視力の維持・回復」、「免疫・アレルギー」、「代謝性疾患」といった重点領域に経営資源を集中的に投下しており、新薬開発に向けた研究開発にも力を入れています。

今期の業績と利益率は?

当第3四半期の売上収益は1兆1,891億円と前年同期比で2.1%の増収となりました。主力製品が順調に売上を伸ばしたことが寄与しています。一方、コア営業利益は1,496億円、コア四半期利益は1,205億円と、前年同期比で36.0%36.2%それぞれ減少しました。販売費及び一般管理費の増加が主な要因です。

売上・利益の推移

アステラス製薬の売上収益は、2020年度以降、堅調に推移しています。主力製品の販売が好調で、2022年度の売上収益は1兆5,186億円と過去最高を記録しました。一方で、営業利益は2020年度以降減少傾向にあり、2022年度1,323億円となっています。販売費及び一般管理費の増加が主な要因です。

四半期連結貸借対照表について

当第3四半期連結会計期間末の資産合計は3兆3,687億円と、前連結会計年度末比9,122億円の増加となりました。これは主に、Iveric Bio社の買収に伴い、のれんや無形資産が大幅に増加したことによるものです。負債合計は1兆8,654億円と、前連結会計年度末比9,169億円の増加となりました。買収資金の調達により、社債や長期借入金が増加したことが主な要因です。

資産の部

当第3四半期連結会計期間末の資産合計は3兆3,687億円となりました。Iveric Bio社の買収に伴い、のれんが3,880億円、無形資産が1兆4,523億円と大幅に増加しています。一方で、現金及び現金同等物は2,540億円と前連結会計年度末比1,229億円減少しています。

負債の部

当第3四半期連結会計期間末の負債合計は1兆8,654億円となりました。Iveric Bio社の買収資金に充当するため、社債が2,500億円、長期借入金が2,138億円と大幅に増加しています。また、コマーシャル・ペーパーも3,570億円と前連結会計年度末比2,820億円増加しています。

純資産の部

当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は1兆5,033億円となりました。親会社所有者帰属持分比率は44.6%となりました。Iveric Bio社の買収に伴う影響で、自己資本が減少しています。

ROAとROE

アステラス製薬のROA(総資産経常利益率)は2020年度以降低下傾向にあり、2022年度は5.4%となっています。これは、営業利益の減少と資産が増加したことが主な要因です。一方でROE(自己資本利益率)は同期間、6.5%から6.6%と、ほぼ横ばいで推移しています。財務体質の強さが維持されていることがわかります。

キャッシュフロー

当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、投資活動によるキャッシュ・フローが△8,236億円と大幅な支出超過となりました。これは主に、Iveric Bio社の買収に伴う支出によるものです。一方、営業活動によるキャッシュ・フローは1,005億円の収入超過、財務活動によるキャッシュ・フローは5,831億円の収入超過となっています。全体としては、現金及び現金同等物が2,540億円と前連結会計年度末から1,229億円減少しています。

配当の支払額

アステラス製薬は、年2回の配当を行っています。当第3四半期連結累計期間の配当金総額は1,167億円となりました。1株当たりの配当金は、第2四半期は30円、第3四半期は35円となっています。配当性向は高水準を維持しており、株主還元に注力している企業といえます。

今後の展望

アステラス製薬は、「再生と視力の維持・回復」をはじめとする5つの重点領域に経営資源を集中的に投下しており、Iveric Bio社の買収はその一環です。新薬開発の進展による収益拡大が期待されます。また、Iveric Bio社の買収により、眼科領域でのコマーシャル基盤を強化できたことも今後の成長につながると考えられます。一方で、XTANDIの特許期間満了による売上減少への対策も重要な課題となっています。

編集部のまとめ

アステラス製薬は、主力製品の好調な売上推移と新製品の立ち上がりにより、着実に業績を伸ばしてきました。一時的な利益の減少はありますが、重点領域への集中投資によって、持続的な成長に向けた布石を打っていると言えるでしょう。短期的な業績変動はあるものの、中長期的には企業価値の向上が期待されます。引き続き同社の動向に注目していきたいと思います。

アステラス製薬株式会社の決算日や配当についてまとめました。

アステラス製薬の決算日は3月31日で、年4回の四半期決算を行っています。配当については、年2回実施しており、第2四半期は1株当たり30円、第3四半期は1株当たり35円の配当を行っています。配当性向も高水準を維持しており、株主還元に注力している企業といえます。

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