文化シヤッター株式会社の決算報告を分析しましたよ。売上高や利益が大幅に増加しており、同社の業績が順調に推移していることがわかります。建設・住宅業界の好調な需要をしっかりと取り込んだ形といえますね。
企業情報
企業名: 文化シヤッター株式会社
証券コード: 59300
決算期: 2023年３月31日
文化シヤッター株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
文化シヤッター株式会社は3月31日を決算日としている企業です。四半期決算では、第3四半期決算を2024年2月6日に発表しました。
主な事業
文化シヤッター株式会社は、シャッター関連製品事業、建材関連製品事業、サービス事業、リフォーム事業を主要な事業としています。シャッターや建材製品の製造・販売に加えて、メンテナンスサービスや住宅リフォームなども手がけている総合的な建設・住宅関連企業です。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の売上高は154,164百万円と前年同期比で12.4%の増加となりました。利益面でも、営業利益が8,402百万円と前年同期比で58.8%の大幅な増加を果たしています。コスト削減などにより、経常利益率は5.9%と高水準を維持できている良好な決算内容といえます。
売上・利益の推移
最近3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は2022年3月期が199,179百万円、2023年3月期が154,164百万円と増加しています。一方で、営業利益は2022年3月期が5,447百万円、2023年3月期が8,402百万円と大幅に改善しており、収益力の向上が確認できます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は201,741百万円と、前連結会計年度末に比べて24,495百万円の増加となっています。資産の主な増加要因は、のれんの増加や現金及び預金の増加などです。
資産の部
流動資産は115,854百万円、固定資産は85,887百万円となっています。商品及び製品や現金及び預金が増加し、のれんも大幅に増加しています。
負債の部
負債合計は104,608百万円と前連結会計年度末に比べ10,138百万円増加しています。短期借入金が増加したことが主な要因です。
純資産の部
純資産合計は97,132百万円と前連結会計年度末に比べ14,356百万円増加しています。自己株式が減少したことや、親会社株主に帰属する四半期純利益が5,674百万円計上されたことが主な増加要因です。
ROAとROE
自己資本比率は前連結会計年度末の46.60%から48.07%に上昇しており、財務体質の改善が進んでいます。一方で、ROAは4.6%、ROEは5.9%と、前年同期よりも改善していることから、資本効率の向上も図られています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは12,917百万円の収入となっており、設備投資などの財務活動と合わせても、全体で3,016百万円の現預金増加となっています。順調な現金収支の状況といえます。
配当の支払額
当期の1株当たりの配当金は、年間42円を予定しています。前期と同額の配当を維持しており、株主還元にも尽力されています。
今後の展望
今後は、大型物流倉庫や大型商業施設向けの重量シャッター、スチールドアなどの需要が引き続き堅調に推移すると見込まれます。加えて、メンテナンスサービスなどのストック型ビジネスの収益も期待できそうです。一方で、原材料価格高騰などのコスト上昇への対応が課題となっていますが、収益力の高さを活かして、今後も安定的な業績拡大が期待できそうです。
編集部のまとめ
文化シヤッター株式会社は、建設・住宅関連市場における高い競争力を発揮し、当期の業績を大幅に改善させています。今後も中長期的な成長が期待できる企業といえるでしょう。同社の決算報告から、安定収益力の高さと株主還元への配慮が窺えます。
文化シヤッター株式会社の決算日や配当についてまとめました。
文化シヤッター株式会社は3月31日を決算日としており、2024年2月6日に第3四半期決算を発表しました。当期の1株当たり配当金は年間42円で、前期と同水準を維持しています。今後も順調な業績拡大が期待できる企業といえそうです。
