ニュースの要約
- 将来宇宙輸送システム株式会社(ISC)とJAXAが「水平着陸式宇宙輸送システムの軽量機体の設計・製造」に関する共同研究を開始
- 水平着陸式宇宙輸送システムは運用上の利点がある一方で技術的難易度が高いため、両社が連携して解決策を探る
- ICSは2040年代に再使用可能な離着陸機「ASCA 3」の実現を目指している
概要
将来宇宙輸送システム株式会社(ISC)は、JAXAとの共同研究として「水平着陸式宇宙輸送システムにおける軽量機体の設計・製造の研究(その2)」を開始したことを発表しました。
「水平着陸式」は運用上の利点がある一方で、機体の熱負荷増大や耐熱材の重量増加、飛行制御の複雑性など、技術的な課題も少なくありません。このため、機体の軽量化や熱負荷低減、飛行制御等をバランス良く設計することが重要だとしています。
今回の共同研究では、ICSが構想する水平着陸式宇宙輸送システムをベースに、JAXAが有する有翼宇宙機の設計解析技術を活用し、軽量機体の設計・製造技術の具体化を目指します。主な研究内容は、安定飛行可能な軽量機体形状の概念設計、軽量機体構造の詳細設計と重量評価、そして成果のとりまとめです。
ICSは、2040年代を目標に、地球周回軌道(高度400km程度)に10トンのペイロード投入能力、50名程度の人員や物資を輸送する能力を有するSSTO(Single Stage To Orbit)の「ASCA 3」の実現を目指しています。同社は航空宇宙技術と異業種の知見、バックキャスト思考を活かし、新しい産業を創造する挑戦を続けています。
編集部の感想
編集部のまとめ
将来宇宙輸送システム株式会社:JAXAと「水平着陸式宇宙輸送システムの軽量機体の設計・製造」に関する共同研究を開始についてまとめました
今回のニュースは、将来宇宙輸送システム株式会社(ISC)とJAXAが、「水平着陸式宇宙輸送システムの軽量機体の設計・製造」に関する共同研究を開始したというものです。水平着陸式宇宙輸送システムは将来的な運用コストや整備性において大きな優位性を持つ一方で、技術的な課題も少なくありません。両社の強力な連携により、これらの課題が解決されていくことが期待されます。
また、ICSは2040年代を目標に、再使用可能な離着陸機「ASCA 3」の実現を目指しており、航空宇宙技術と異業種の知見を融合させながら、新しい産業の創造に挑戦し続けています。同社の野心的な目標と挑戦心に、私たち編集部も大きな期待を寄せています。
ICSでは積極的な人材採用も行っており、宇宙開発への挑戦に共鳴する人材の参加が期待されます。ICSの取り組みから目が離せません。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000106229.html