島津製作所の最新決算が発表されましたので、その内容を分かりやすくお伝えしていきます。業績は好調で、売上・利益ともに過去最高を更新しており、ヘルスケア分野や環境・省エネ分野での需要拡大に支えられた結果となっています。設備投資や研究開発にも力を入れており、将来の成長につなげていく姿勢がうかがえます。
企業情報
企業名: 株式会社 島津製作所
証券コード: 77010
決算期: 2023年3月期
株式会社 島津製作所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社島津製作所の決算日は3月31日です。決算発表は通常6月下旬に行われています。
主な事業
株式会社島津製作所は、計測機器事業、医用機器事業、産業機器事業、航空機器事業を展開しています。分析・計測機器、医療機器、産業用機械、航空機部品などを幅広く手掛けており、ヘルスケアや環境・省エネ分野などで注目を集めています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は売上高3,656億円、営業利益507億円、経常利益529億円、親会社株主に帰属する四半期純利益390億円と、いずれも過去最高を更新しました。主力の計測機器事業が好調に推移し、高い収益力を示しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は年々増加し、利益面でも安定した成長を続けています。昨年同期と比べて、売上高は7.7%増、営業利益は10.8%増と、確実に業績を拡大させています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ32億円増加し、6,220億円となりました。一方、負債は277億円減少し、1,676億円となっています。純資産は309億円増加し、4,544億円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が153億円減少しましたが、棚卸資産が194億円増加したことなどにより、全体としては増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が144億円、未払法人税等が70億円、賞与引当金が70億円それぞれ減少したことなどにより、大幅に減少しました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が223億円増加したことなどにより、大幅に増加しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は6.3%、ROE(自己資本利益率)は8.6%となっています。前年同期と比べてROAは0.3ポイント上昇、ROEは0.2ポイント上昇しており、着実に収益性が改善されています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが807億円の収入となる一方、投資活動によるキャッシュ・フローが305億円の支出となったため、現金及び現金同等物が154億円減少しています。設備投資や研究開発への積極投資による支出が増加しています。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間の配当金の総額は165億円となっています。1株当たりの中間配当金は24円と、前年同期に比べて6円増加しています。今後も株主還元を重視していく方針のようです。
今後の展望
各事業分野でのさらなる市場拡大を見込んでおり、売上高と利益の継続的な成長が期待されます。同社は、ヘルスケアやグリーン分野への注力を強めており、中長期的な成長を描いていきます。
編集部のまとめ
株式会社島津製作所は、ヘルスケアやグリーン分野を中心に好調な業績を実現しています。安定的な収益基盤を築いており、今後も設備投資や研究開発に注力し、さらなる成長を目指していくことが期待されます。
株式会社 島津製作所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社島津製作所の決算日は3月31日で、6月下旬に決算発表を行っています。当期の配当金は1株当たり24円で、前年同期比6円増加しています。今後も安定的な株主還元を行っていくことが期待されます。