iHeart Japan株式会社:治験、1例目を実施!~iPS細胞から作った細胞とバイオマテリアルのハイブリッド製品~

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ニュースの要約

  • iHeart Japan株式会社が開発したiPS細胞由来心血管系細胞多層体「IHJ-301」の治験が開始され、第1例目の患者への投与が行われた。
  • IHJ-301は、心臓や血管の細胞とゼラチンハイドロゲル粒子からなる再生医療製品で、拡張型心筋症の治療を目指している。
  • この治験は10例を対象とした第I/II相試験で、安全性と有効性の評価が行われる。

概要

iHeart Japan株式会社は、自社が開発したiPS細胞由来心血管系細胞多層体「IHJ-301」を用いた治験の第1例目の患者への投与を行ったことを発表しました。

IHJ-301は、健常ドナーのiPS細胞から分化させた心臓や血管の細胞とゼラチンハイドロゲル粒子を組み合わせた再生医療製品です。この製品を拡張型心筋症の治療に用いる治験を行っており、東京女子医科大学病院で5月23日に初めての患者さんへの投与手術が行われました。

この治験は、最初の3例で安全性を評価し、その後7例追加した合計10例で有効性の評価を行う第I/II相試験です。対象は、拡張型心筋症でNYHA分類がIII又はIIIに該当し、LVEFが15%以上40%未満の患者さんとなっています。

手術では、IHJ-301を患者さんの心臓の外膜に貼り付けます。約6か月間は免疫抑制剤を投与し、その後免疫によってIHJ-301内の細胞を死滅させることで、様々な因子によって心臓の組織が修復され、心機能の改善が期待されています。

iHeart Japan株式会社は、2013年の設立以来「心臓移植をしなくても良い社会の実現」を掲げ、IHJ-301の開発に取り組んでいます。同社の創業メンバーである山下潤先生と田畑泰彦先生、そして代表取締役の角田健治は、IHJ-301の開発に尽力し、2016年に産官学連携功労者表彰で日本学術会議会長賞を受賞しています。

編集部の感想

    この新しい治療法は、重症の心不全患者さんの新しい選択肢となる可能性がありそうですね。
    iPS細胞と生体材料を組み合わせた再生医療の取り組みは非常に先進的で、期待が高まります。
    拡張型心筋症は根治的な治療法がなく、難病指定されている疾患ですから、この治験の成果に注目したいと思います。

編集部のまとめ

iHeart Japan株式会社:治験、1例目を実施!~iPS細胞から作った細胞とバイオマテリアルのハイブリッド製品~についてまとめました

iHeart Japan株式会社が開発したiPS細胞由来心血管系細胞多層体「IHJ-301」の治験が開始され、第1例目の患者さんへの投与が行われたことは、大変画期的な出来事といえます。

拡張型心筋症は根治的な治療法がなく、心臓移植以外に選択肢がない難病とされてきましたが、IHJ-301は新しい治療の可能性を示しています。細胞とバイオマテリアルを組み合わせることで、細胞単独の場合よりも高い生着性が得られ、心機能の改善が期待できるとのことです。

この治験は第I/II相試験として行われ、10例の患者さんを対象に安全性と有効性が評価されます。難治性の拡張型心筋症に対する新たな治療の選択肢が登場し、心不全患者さんの治療の幅が広がることを期待したいと思います。今後の治験の進捗にも注目していきたいですね。

参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000036661.html

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