株式会社守谷商会の2023年12月期第3四半期の決算報告書が公開されました。建設業界のトップ企業の同社の業績は順調に推移しているようです。今回の決算では、売上高が前年同期比14.5%増の31,325百万円、営業利益は72.3%増の1,540百万円と大幅な増収増益を示しています。コロナ禍からの経済活動の回復と新規受注の増加が貢献したものと見られます。
企業情報
企業名: 株式会社守谷商会
証券コード: E00251
決算期: 2023年3月期
株式会社守谷商会の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社守谷商会の決算日は3月31日で、第3四半期報告書は2024年2月7日に提出されています。
主な事業
株式会社守谷商会は建設業を主要事業としており、建築事業と土木事業を手がけています。この他にも不動産事業にも強みを持っています。全国に事業拠点を展開し、大型プロジェクトから地域密着型の工事まで幅広く手掛けている点が同社の特徴です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は売上高31,325百万円(前年同期比14.5%増)、営業利益1,540百万円(同72.3%増)と好調な推移となっています。営業利益率は4.9%と前年同期より1.9ポイント改善しており、収益性も向上しています。
売上・利益の推移
売上高は年々増加傾向にあり、前期は38,975百万円、当第3四半期では31,325百万円となっています。利益面では、経常利益が前年同期比61.8%増の1,585百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は54.8%増の1,129百万円と大幅な増益となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は29,012百万円で、前期末比3,385百万円の減少となりました。負債は15,045百万円と4,475百万円減少し、純資産は13,966百万円と1,090百万円増加しています。
資産の部
流動資産が21,856百万円、固定資産が7,155百万円となっています。流動資産では、現金預金が9,351百万円と前期末より729百万円減少しましたが、不動産事業支出金が増加しています。
負債の部
流動負債は14,160百万円、固定負債は885百万円となっています。流動負債では、支払手形・工事未払金が9,886百万円と前期末より2,818百万円減少しています。
純資産の部
株主資本は13,707百万円、その他の包括利益累計額は258百万円となっています。自己資本比率は48.1%と前期末より8.4ポイント改善しており、財務体質の強化が進んでいます。
ROAとROE
ROAは5.4%、ROEは8.8%となっています。前年同期に比べ、ROAは0.8ポイント、ROEは1.2ポイントそれぞれ上昇しており、収益性と資本効率の向上が認められます。これは主に売上高と利益の増加によるものです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュフロー計算書は作成されていませんが、現金預金残高は前期末より729百万円減少しています。これは不動産事業支出金の増加などにより運転資金が増加したことが要因と考えられます。
配当の支払額
2023年6月23日開催の定時株主総会において、1株当たり70円の期末配当が決議されています。前期と同額の配当となっています。
今後の展望
建設業界はインフレや労務費の高騰などの影響を受けつつも、公共投資や民間投資が底堅く推移していることから、今後も安定した事業基盤が期待できます。同社では、新型コロナの影響が徐々に収束に向かっており、受注環境は良好に推移するものと見られます。引き続き収益力の向上と財務体質の強化に注力していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社守谷商会は建設業界の有力企業で、当期の決算では売上高・利益ともに大幅な増加を果たしました。インフレなどの外部環境の影響を受けつつも、経営基盤は堅調に推移しています。今後も受注環境の改善や財務体質の強化を見込んでおり、同社の株主還元や業績への期待が高まっています。
株式会社守谷商会の決算日や配当についてまとめました。
株式会社守谷商会は3月31日決算で、第3四半期報告書を2024年2月7日に提出しています。配当は1株当たり70円の期末配当が決議されており、前期と同額の水準を維持しています。今後も安定した経営基盤を築きながら、株主還元の充実にも取り組んでいくことが期待されます。