ニュースの要約
- 2025年度中小企業の昇給予定調査を実施
- 正社員の昇給実施企業は78.0%と前年比微増
- パート・アルバイトの昇給制度整備が課題
概要
株式会社エフアンドエムが運営する中小企業総合研究所は、2025年3月1日~31日の期間において、エフアンドエムクラブ会員企業を対象に「中小企業の昇給予定実態調査(2025年度)」を実施しました。
この調査では、正社員およびパート・アルバイトに対する昇給制度の運用状況、昇給の実施予定、昇給率および昇給金額、さらに雇用形態別の制度的格差を比較・分析し、2025年度における中小企業の賃上げ実態を多角的に明らかにしています。
調査結果では、正社員に対する昇給を実施した企業が前年比微増の78.0%となった一方、パート・アルバイトに対する昇給については制度的整備が進んでいない企業も多く、約4割の企業が「昇給を実施しない」と回答しています。
また、正社員の昇給率は「2~3%未満」が最も多く、全体の26.3%を占める一方、パート層では「1~2%未満」が最も多く、地域差も大きいことが明らかになりました。
中小企業にとって、昇給は「選択肢」ではなく「不可避な制度対応」へと移行しつつあり、明文化され、継続的に運用できる昇給制度の整備が急務だと指摘されています。
編集部の感想
編集部のまとめ
中小企業の昇給予定実態調査(2025年度):株式会社エフアンドエムが実施についてまとめました
この調査では、中小企業の正社員とパート・アルバイトの昇給制度の実態が詳しく分析されており、非常に興味深い結果が得られています。
正社員の昇給実施率は微増しているものの、パート・アルバイトの昇給制度については課題が残されていることがわかりました。
特に地域差が大きいことや、正社員とパート・アルバイトの昇給格差の存在など、中小企業にとって重要な人事施策について、具体的な数値データが示されているのは貴重な情報だと思います。
中小企業にとって、明文化された継続的な昇給制度の整備は喫緊の課題であり、この調査結果を参考に、自社の人事制度の見直しを進めていくことが重要だと感じました。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000029825.html