ニュースの要約
- OptQC株式会社がNEDO「ポスト5G研究開発事業」に2件の研究開発テーマで採択される
- 光量子コンピュータの大規模化を目指し、10,000量子モードの実現を目指す
- 産総研との共同研究により、量子コンピュータの性能向上を目指す
概要
光量子コンピュータの開発を行うOptQC株式会社は、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」において、2件の研究開発テーマで採択されました。
1件目は、OptQCが単独で実施する光量子コンピュータ本体の開発に関するテーマ(テーマ1)で、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)との共同研究体制のもと、10,000量子モードに対応する次世代光量子プロセッサの開発を進めます。
2件目は、光子数識別器と呼ばれる量子誤り訂正に不可欠な要素デバイスの開発に関するテーマ(テーマ2)で、こちらは産総研とOptQCが共同で取り組みます。
編集部の感想
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光量子コンピュータの大規模化に向けた取り組みが着実に進んでいるようですね。量子コンピュータの実用化を目指す上で重要な一歩といえそうです。
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産総研との共同研究により、光量子コンピュータの中核技術開発が推進されるのは、業界全体の底上げにもつながりそうです。
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量子技術の社会実装に向けて、OptQCのメンバーシップ制度「HIQALI」による産官学連携の取り組みにも注目が集まりそうです。
編集部のまとめ
OptQC:NEDOの「ポスト5G研究開発事業」に採択についてまとめました
今回のNEDO「ポスト5G研究開発事業」への採択は、OptQCが進める光量子コンピュータの大規模化に向けた取り組みにとって大きな一歩といえます。
光量子コンピュータには、高速性とスケーラビリティの両立が長年の課題でしたが、OptQCが産総研と共同で開発を進める次世代光量子プロセッサは、革新的な「ノイズレス光増幅」技術を活用することで、この問題を解決しようとしています。
また、プロセッサ本体と周辺デバイスの一体的な開発により、光量子コンピュータシステム全体の性能向上が期待されます。さらには、産業界との連携を深める「HIQALI」の取り組みなども注目に値するでしょう。
日本発の光量子コンピュータ技術が、ポスト5G時代の計算基盤としての可能性を示せるか、今後の進展にも注目が集まります。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000148901.html