三井住友建設株式会社の第3四半期決算の概要をお送りします。建築・土木工事を主力事業としているこの企業は、売上高3,531億円、営業利益105億円と増収増益を実現しました。特に建築部門の業績が大幅に改善したことが好業績につながっています。
企業情報
企業名: 三井住友建設株式会社
証券コード: 18210
決算期: 2024年3月期 第3四半期
三井住友建設株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
三井住友建設株式会社の決算は3月期で、第3四半期の決算発表は2024年2月7日となっています。
主な事業
三井住友建設株式会社は、土木工事と建築工事を主力事業とする総合建設会社です。国内外で大型建築物や橋梁、ダムなどのインフラ整備を手掛けており、再生可能エネルギー関連事業にも力を入れています。近年は、BIM(Building Information Modeling)などの最新技術を取り入れ、環境対策や生産性向上にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高3,531億円(前年同期比6.1%増)、営業利益105億円(前年同期比86億円増)と増収増益となりました。特に建築部門の業績が大幅に改善し、同部門の売上総利益は前年同期比で40億円増加しています。
売上・利益の推移
同社の直近3年間の業績推移を見ると、2022年3月期には25,702百万円の当期純損失を計上しましたが、2023年3月期第3四半期では親会社株主に帰属する四半期純利益4,724百万円を計上するなど、業績は回復傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の貸借対照表では、資産合計4,317億円、負債合計3,528億円、純資産合計789億円となっています。前連結会計年度末と比べ、資産は215億円増加、負債は138億円増加、純資産は78億円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金・預金が70,280百万円と前連結会計年度末より51億円増加しました。また、受取手形・完成工事未収入金等が236,400百万円と前連結会計年度末より212億円増加しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が46,201百万円、長期借入金が62,723百万円と合計347億円増加しています。一方で、工事損失引当金が30,223百万円と83億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益47億円の計上や、その他有価証券評価差額金の増加により、前連結会計年度末比で78億円増加しています。
ROAとROE
ROAは前連結会計年度末の0.1%から当第3四半期末には0.5%に、ROEは前連結会計年度末の△36.2%から当第3四半期末には6.0%に改善しています。これは業績回復に伴い収益性が高まってきていることを示しています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書の作成を省略しているため詳細は不明ですが、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で増加していると考えられます。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間の配当金支払額は2,190百万円(1株当たり14円)となっています。前年同期の3,125百万円(1株当たり20円)から減少していますが、業績回復に伴い配当水準の引き上げが期待されます。
今後の展望
三井住友建設は、国内外での大型建築工事や土木インフラ整備を積極的に受注し、更なる収益力の向上を目指しています。また、BIM技術の活用による生産性向上、環境対応の強化にも注力しています。今後も安定した業績の確保と株主還元の向上が期待されます。
編集部のまとめ
三井住友建設は第3四半期決算で増収増益を達成し、業績が回復基調にあることが確認できました。特に建築部門の大幅な業績改善が目を引きます。また、借入金の増加などで財務体質は一時的に弱含みながらも、純資産は増加に転じています。今後も国内外での受注拡大とコスト管理の徹底により、収益力の向上が期待されます。
三井住友建設株式会社の決算日や配当についてまとめました。
三井住友建設株式会社は3月期決算を行っており、第3四半期の決算発表は2024年2月7日に行われました。配当金は1株当たり14円が支払われ、前年同期から減少していますが、業績回復に伴い今後の増配が期待されます。