ニュースの要約
- 東京都心5区のオフィス空室率・潜在空室率が5ヵ月連続で低下
- オフィス募集賃料は20ヵ月連続で上昇または横ばいの傾向
- 募集賃料の対前年同月比は7%台まで上昇し、コロナ禍前の水準に回復
概要
三幸エステート株式会社は、2025年7月度の東京都心5区およびnationwide6大都市の大規模ビルのオフィスマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2025年8月号」を公表しました。
報告によると、東京都心5区のオフィス空室率は前月比マイナス0.19ポイントの1.84%となり、2021年2月以来の1%台まで低下しています。また、潜在空室率も前月比マイナス0.34ポイントの3.59%と、5ヵ月連続の低下傾向が続いています。
一方で、オフィス募集賃料は20ヵ月連続で前月から上昇または横ばいとなり、引き続き上昇傾向にあります。特に都心部の競争力の高いビルでは、複数の引き合いが生じ、募集条件を上回る賃料で成約する事例が見られています。
編集部の感想
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オフィス需要が復調し、空室率が大幅に改善していることがわかりました。コロナ禍の影響が薄れ、企業の業績回復が続いていることが背景にあるようですね。
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また、オフィス賃料の上昇ペースもコロナ禍前と同水準まで戻っているのは注目すべき点です。立地条件の良いオフィスビルを巡る競争が激しくなっているようです。
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ただし、米国の関税引上げの影響を懸念する声もあり、今後の経済動向によってはオフィス需要が再び冷え込む可能性もあるようです。オフィスマーケットの変化には引き続き注意が必要そうです。
編集部のまとめ
オフィスマーケットレポート:三幸エステート株式会社、オフィス空室率・潜在空室率が5ヵ月連続で低下についてまとめました
三幸エステート株式会社の最新のオフィスマーケットレポートによると、東京都心5区の大規模ビルにおけるオフィス空室率が5ヵ月連続で低下し、2021年2月以来の1%台となったことが分かりました。また、潜在空室率も同様に5ヵ月連続で低下しています。
一方で、オフィス募集賃料は20ヵ月連続で上昇または横ばいの傾向が続いており、特に都心部の競争力の高いビルでは、引き合いが強く、募集条件を上回る賃料での成約事例が出ているようです。賃料の対前年同月比も7%台まで上昇し、コロナ禍前の水準まで回復してきています。
ただし、アナリストからは経済動向の悪化による需要減少リスクについても指摘されており、オフィスマーケットの変化には引き続き注意を払う必要があるとのことです。今後の動向を注視していく必要がありそうです。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000578.000118399.html