株式会社テーオーシー(証券コード:E00926)の最新の業績をお伝えします。企業の主力事業である不動産賃貸事業は、オフィス需要の回復が進むものの、新規大規模ビルの供給やテレワークの定着により、入居率や賃料水準は減少傾向にあります。しかし、リネンサプライ及びランドリー事業やその他事業では、コロナ禍からの回復基調が見られ、好調な業績となっています。
企業情報
企業名: 株式会社テーオーシー
証券コード: E00926
決算期: 3月期
株式会社テーオーシーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社テーオーシーの決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われます。年間の決算発表は6月に行われます。
主な事業
株式会社テーオーシーの主な事業は、不動産賃貸事業、リネンサプライ及びランドリー事業、ビル管理関連サービス事業、製薬事業、スポーツクラブ事業、温浴施設事業などです。不動産賃貸事業が最も大きな収益基盤となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は10,310百万円と前年同期比で14.2%の減少となりました。一方で、経常利益は2,206百万円と前年同期比で44.5%の減少に留まっています。これは、投資有価証券の売却益7,140百万円を特別利益に計上したためです。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は、15,686百万円(2022年3月期)、12,010百万円(2023年3月期第3四半期)と推移しており、2023年3月期第3四半期は前年同期比で14.2%減少しています。経常利益は、4,643百万円(2022年3月期)、2,206百万円(2023年3月期第3四半期)と推移しています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社テーオーシーの最新の四半期連結貸借対照表は、資産合計が118,581百万円、負債合計が15,848百万円、純資産合計が102,732百万円となっています。前期末と比べて資産は増加し、負債は減少、純資産は増加しています。
資産の部
資産合計の内訳は、現金及び預金が39,870百万円、有形固定資産が55,690百万円、投資有価証券が15,142百万円となっています。不動産賃貸事業を中心とした事業展開に必要な資産が主となっています。
負債の部
負債合計の内訳は、長期借入金が6,489百万円、長期預り保証金が5,858百万円となっています。有利子負債は少なく、自己資本比率も高い水準にあります。
純資産の部
純資産合計の内訳は、資本金が11,768百万円、資本剰余金が9,326百万円、利益剰余金が75,542百万円となっています。投資有価証券の売却による利益確保により、純資産が増加しています。
ROAとROE
株式会社テーオーシーのROA(総資産経常利益率)は2.0%、ROE(自己資本利益率)は6.8%となっています。過去3年間の推移を見ると、ROAは2〜4%台、ROEは5〜7%台で安定した水準を維持しています。不動産賃貸事業を中心に効率的な資産運用と財務基盤の維持に努めています。
キャッシュフロー
株式会社テーオーシーの営業活動によるキャッシュ・フローは、2,987百万円のプラスとなっています。投資有価証券の売却により、投資活動によるキャッシュ・フローは5,972百万円のプラスとなっています。財務活動では借入金の返済などにより、1,871百万円のマイナスとなりました。全体としては現金及び預金が7,089百万円増加しています。
配当の支払額
株式会社テーオーシーの年間配当金は10.0円(うち中間配当5.0円)となっています。安定した配当を継続しています。
今後の展望
株式会社テーオーシーは、不動産賃貸事業におけるオフィス需要の回復と、リネンサプライ及びランドリー事業などの回復基調を背景に、中期的に売上高と利益の増加が期待できます。さらに、投資有価証券の売却益により財務体質が強化されたことから、今後の新規事業への投資などにも期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社テーオーシーは、不動産賃貸事業を中心に、リネンサプライ及びランドリー事業などの回復により、全体として安定した業績を維持しています。財務体質も強化され、今後の事業展開に期待が高まっています。配当面でも安定した支払いが続いており、中長期的に着実な成長が見込めるといえるでしょう。
株式会社テーオーシーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社テーオーシーの決算日は3月31日で、年間の決算発表は6月に行われます。配当は年間10.0円と安定して推移しており、財務体質の強化と新規事業への投資が期待されています。今後も、不動産賃貸事業を中心に、リネンサプライ及びランドリー事業などの回復に伴う業績の改善が期待できる企業です。