この株式会社ヤマダコーポレーションの決算報告書を見てみると、非常に健全な経営状況であることがうかがえます。売上高は前年同期比7.1%増加し、経常利益も24.2%増加するなど、堅調な業績を維持しています。特に海外売上高比率が58.7%と高く、グローバル展開が順調に進んでいることが分かります。
企業情報
企業名: 株式会社 ヤマダコーポレーション
証券コード: 63920
決算期: 3月期
株式会社 ヤマダコーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ヤマダコーポレーションの決算日は3月31日で、年1回の通期決算を行い、四半期ごとに四半期決算を発表しています。今回の業績開示は第3四半期決算の内容となります。
主な事業
株式会社ヤマダコーポレーションは、自動車部品やダイアフラムポンプなどの産業機器を製造・販売する企業です。オートモーティブ部門やインダストリアル部門を中心に事業を展開しており、国内外の幅広い顧客に製品を供給しています。特に自動車関連のフロンガス交換機やダイアフラムポンプが同社の主力製品となっています。
今期の業績と利益率は?
この第3四半期の業績は売上高が前年同期比7.1%増の10,742百万円、経常利益は同24.2%増の1,898百万円と大変好調でした。売上高の増加に加え、製品の需要拡大や生産性向上などにより利益率も改善し、高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年の業績を見ると、売上高は10,700百万円前後で推移しており、経常利益は1,500百万円台から1,900百万円台と堅調に増加してきました。特に2023年3月期第3四半期は過去最高の売上高と経常利益を計上しています。海外売上の好調や生産性向上などにより、収益力が着実に向上してきていることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の 総資産は18,786百万円、純資産は15,118百万円となっています。前期末から資産は727百万円、純資産は1,375百万円それぞれ増加しており、健全な財務状況が維持されています。
資産の部
資産の主な内訳は、現金及び預金4,543百万円、商品及び製品2,922百万円、有形固定資産6,930百万円などとなっています。期末にかけて棚卸資産が増加したことが特徴的です。
負債の部
負債は3,667百万円と前期末から647百万円減少しています。主な内訳は、支払手形及び買掛金1,038百万円、長短借入金1,046百万円などです。有利子負債の削減を進めていることがわかります。
純資産の部
純資産は15,118百万円と前期末から1,375百万円増加しています。利益剰余金が13,387百万円と着実に積み上がっており、自己資本比率も78.9%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の8.7%から9.9%に改善し、ROEも前年同期の8.3%から9.6%に上昇しています。これは売上高と利益の増加により、収益性が高まっていることを示しています。生産性向上や海外事業の拡大などにより、企業価値の向上につながっていると評価できます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは903百万円の純収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは323百万円の純支出、財務活動によるキャッシュ・フローは643百万円の純支出です。現金及び現金同等物の期末残高は4,543百万円と、手元流動性も十分に確保されています。
配当の支払額
同社は、株主の皆様への利益還元を重視しており、年2回の配当を実施しています。今期第3四半期では中間配当として1株当たり50円を支払っています。今後も安定的な配当を継続していくことが期待されます。
今後の展望
グローバルな事業展開と新技術への投資により、同社の成長戦略は順調に進捗しているようです。自動車関連や産業機械分野での需要が旺盛であり、引き続き収益力の向上が期待できます。今後も積極的な設備投資と製品開発により、企業価値の持続的な拡大を目指していくと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社ヤマダコーポレーションは、自動車関連部品やダイアフラムポンプなどの製造・販売を行う企業で、国内外で着実に業績を拡大してきました。この第3四半期決算では売上高、経常利益ともに大幅増加し、健全な財務状況を維持しています。今後もグローバル展開と新製品開発に注力し、継続的な成長が期待できる企業だと評価できます。
株式会社 ヤマダコーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ヤマダコーポレーションの決算日は3月31日で、年1回の通期決算を行っています。また、株主の皆様への利益還元として、年2回の配当を実施しており、今期第3四半期では1株当たり50円の中間配当を支払っています。今後も安定的な配当を継続していくことが期待されます。