[株式会社JVCケンウッドの最新決算が発表されましたね。同社は音響・映像機器を中心に事業を展開する有名企業です。今回の決算では、売上高が前年同期比で増加し、利益も大幅に改善しています。注目すべきは、同社の主力事業である無線システムや自動車関連ビジネスの好調ぶりです。今後も同社の業績は順調に推移するものと期待されます。]
企業情報
企業名: 株式会社JVCケンウッド
証券コード: 66320
決算期: 2024年3月期
株式会社JVCケンウッドの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社JVCケンウッドの決算日は3月31日です。決算時期は5月中旬に行われる予定となっています。
主な事業
株式会社JVCケンウッドは、モビリティ&テレマティクスサービス分野、セーフティ&セキュリティ分野、エンタテインメント ソリューションズ分野を中心に事業を展開しています。具体的には、カーオーディオ、無線通信機器、業務用映像機器などの製造・販売を行っています。特に、自動車関連やセキュリティ関連の事業が同社の主力となっています。
今期の業績と利益率は?
同社の当第3四半期連結累計期間の業績は、売上収益が前年同期比8.0%増の2,672億円、事業利益が同42.8%増の160億円と大幅に増加しました。セーフティ&セキュリティ分野の無線システム事業や、モビリティ&テレマティクスサービス分野のOEM事業が好調に推移したことが主な要因です。利益率も事業利益率6.0%と改善しています。
売上・利益の推移
過去3年間の同社の売上高と利益の推移をみると、売上高は2,400億円前後で推移しています。一方、経常利益は前年実績の153億円から150億円前後と微増傾向にあります。同社は収益性の向上に取り組んでおり、今期の大幅な増益は成果が出始めていることを示しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の最新の四半期連結貸借対照表を見ると、良好な財務体質を維持していることがわかります。
資産の部
流動資産は1,980億円、固定資産は1,090億円となっており、全体の資産合計は3,068億円となっています。現金及び預金は513億円あり、手元流動性は確保されています。
負債の部
負債合計は1,935億円で、うち有利子負債が588億円となっています。金融機関からの借入金は適切に管理されていると言えるでしょう。
純資産の部
純資産合計は1,133億円、自己資本比率は34.9%と健全な水準を維持しています。財務の健全性は高いと評価できます。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は6.3%、ROE(自己資本利益率)は11.0%となっています。前期と比べROAは0.6ポイント、ROEは1.6ポイントそれぞれ改善しています。この背景には、主力事業の好調な業績と、資産効率の向上があると考えられます。
キャッシュフロー
同社の当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが229億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが130億円の支出となっています。設備投資などに一定の資金を投入しつつ、営業活動から十分なキャッシュを生み出せていることがわかります。
配当の支払額
当期の配当金は1株当たり12円(うち特別配当5円)となる見込みです。前期の9円から増配となっています。同社は株主還元にも積極的に取り組んでいると言えるでしょう。
今後の展望
同社は、セーフティ&セキュリティ分野の無線システム事業やモビリティ&テレマティクスサービス分野のOEM事業を中心に、引き続き業績の拡大を見込んでいます。また、収益力の向上にも注力し、2024年3月期の営業利益は160億円程度の水準を見込んでいます。中長期的には、ソリューションビジネスの強化などにより、さらなる成長が期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社JVCケンウッドの2024年3月期第3四半期決算は、売上高、利益ともに大幅に増加し、業績は好調に推移しました。同社は主力事業の好調を背景に、全社の収益性も改善傾向にあります。今後も無線システムやカーオーディオなどの強みを生かし、着実な業績拡大が期待できそうです。株主還元にも力を入れており、株主の皆様にも喜ばれる決算内容だったと言えるでしょう。
株式会社JVCケンウッドの決算日や配当についてまとめました。
株式会社JVCケンウッドの決算日は3月31日で、決算時期は5月中旬に行われる予定です。また、同社の配当金は1株当たり12円(うち特別配当5円)となる見込みで、前期から増配となっています。同社は株主還元にも積極的に取り組んでいると言えるでしょう。