ニュースの要約
- 2025年8月の国内景気は3カ月連続で改善
- 猛暑特需や全国の建設需要が景気を牽引
- 製造業や小売業などが好調で、全規模の企業が改善
概要
株式会社帝国データバンクは、2025年8月の国内景気動向調査の結果を発表しました。
調査によると、2025年8月の景気DIは前月比0.5ポイント増の43.3となり、3カ月連続で改善しています。国内景気は、米国の関税政策に不確定要因が残るものの、猛暑による特需や全国の建設需要がけん引し、上向き傾向が続いているとのことです。
8月は、記録的猛暑の影響で飲食関連や熱中症対策商材、エアコンなどに特需が生じ、幅広い業種に波及しました。また、公共工事の発注が続き建設需要も堅調に推移したほか、旅行関連も好材料となっていました。一方で、トランプ関税をめぐる日米合意後の混乱は外需の逆風となったほか、屋外レジャーの低迷や価格転嫁の遅れも下押し要因だったそうです。
今後は、実質賃金と手取り収入の改善、そしてインフレ対策が個人消費に与える影響が焦点になると予想されています。また、自動車関連の関税引下げ時期の確定や、人手不足と物価高への対応など、注視が必要とのことです。国内景気は、実質賃金の行方を見極めつつ、当面は横ばい圏での推移が見込まれています。
編集部の感想
編集部のまとめ
株式会社帝国データバンク:2025年8月の国内景気は3カ月連続で改善 幅広い業種での猛暑特需や全国の建設需要がけん引についてまとめました
今回の調査結果からは、2025年8月の国内景気が3カ月連続で改善傾向にあることが分かります。特に、猛暑による特需が飲食関連や製造業、小売業など幅広い業界で生まれていたことが好材料となっています。また、全国各地の建設需要も景気を押し上げている様子が見て取れます。
一方で、関税問題や人手不足、物価高など、今後の懸念材料も残されています。ただし、実質賃金の改善に期待が寄せられており、当面は横ばい圏での推移が見込まれるとのことで、全体としては前向きな評価ができそうです。今後も国内景気の動向に注目していきたいと思います。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001148.000043465.html