新日本空調株式会社の2023年度第3四半期決算報告書が公開されました。完成工事高は前年同期比18.3％増加と好調な業績を残しており、営業利益や経常利益、純利益も大幅に伸長しています。持続可能な地球環境の実現や顧客資産の価値向上を目指す新日本空調の取り組みが成果に表れている様子が窺えます。
企業情報
企業名: 新日本空調株式会社
証券コード: E00227
決算期: 3月31日
新日本空調株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
新日本空調株式会社の決算日は3月31日、第3四半期は12月31日です。第3四半期決算は2024年2月8日に発表されました。
主な事業
新日本空調株式会社は、空気調和設備、冷暖房設備、衛生設備などの設計・施工を中心とする設備工事業を営む企業です。オフィスビルや商業施設、工場など、幅広い分野の建築物の設備工事を手がけています。特に製造業の設備投資や再開発プロジェクトの需要に強みを発揮しています。
今期の業績と利益率は？
新日本空調の2023年度第3四半期の業績は非常に好調で、完成工事高は前年同期比18.3％増の856億円を記録しました。営業利益は38.3％増の50億円、経常利益は20.9％増の55億円と大幅な増益となっています。利益率も改善し、営業利益率は6.0%、経常利益率は6.4%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
新日本空調の売上高と利益の推移を見ると、過去3年間で売上高は約1,100億円から1,200億円前後で推移しています。一方で、経常利益は50億円前後から60億円前後まで増加しており、利益率の向上が図られています。工事の効率化や収益性の改善に取り組んでおり、業績は順調に伸びています。
四半期連結貸借対照表について
新日本空調の2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は1,056億円となっています。前期末比35億円の減少ですが、これは現金預金の118億円減少が主な要因です。一方で受取手形・完成工事未収入金等が39億円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金預金が大きく減少していますが、受取手形・完成工事未収入金等が増加しています。流動資産は765億円で、前期末比50億円減少しました。固定資産は290億円と増加しています。
負債の部
負債の部は、支払手形・工事未払金が34億円減少、未払費用が43億円減少したことなどにより、454億円と前期末比55億円減少しました。
純資産の部
純資産は602億円と前期末比20億円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益が40億円あったほか、自己株式取得により13億円減少しています。
ROAとROE
新日本空調のROAは5.1%、ROEは6.9%となっています。前年同期と比べるとROAは0.5ポイント、ROEは0.9ポイント上昇しており、収益性と資本効率性が改善されています。これは売上高と利益の増加によるもので、同社の経営効率が向上していると評価できます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは66億円の収入となっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは10億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは175億円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物は前期末比118億円減少しています。
配当の支払額
新日本空調は株主への利益還元にも積極的です。2023年度は中間配当が1株30円、期末配当を見込んでおり、年間60円の配当を実施する予定です。この水準は前期比10円増加しており、業績の好調さを反映しています。
今後の展望
新日本空調は、10年ビジョン「SNK Vision 2030」に基づき、環境への配慮や顧客価値向上に取り組んでいます。再開発需要や製造業の設備投資増加などを背景に、今後も業績は順調に推移するものと期待されます。オペレーションの効率化やデジタル化にも注力し、収益性の向上を目指しています。
編集部のまとめ
新日本空調の2023年度第3四半期決算は非常に良好な内容でした。完成工事高、営業利益、経常利益など主要な数値が大幅に増加しており、ROAやROEも改善されています。工事の受注状況も順調で、製造業の設備投資や再開発需要を取り込んでいます。経営の効率化にも取り組み、収益力向上に成功しているようです。今後も持続可能な環境配慮型の事業展開に期待が高まります。
新日本空調株式会社の決算日や配当についてまとめました。
新日本空調の決算日は3月31日、第3四半期決算は2024年2月8日に発表されました。配当金は中間配当が1株30円、期末配当を見込んで年間60円の実施を予定しており、株主還元も積極的に行っています。環境配慮や顧客価値向上に取り組む同社の今後の業績にも期待が高まります。
