NTN株式会社の第3四半期決算が発表されました。主力製品の軸受や等速ジョイント、精密機器の需要が回復したことで売上高620,545百万円と前年同期に比べ大幅増加しました。利益面でも営業利益15,393百万円と前年同期比55.6%増と、非常に良好な業績となりました。今後も企業体質の強化に取り組み、一層の業績向上に期待が高まります。
企業情報
企業名: NTN株式会社
証券コード: 6472
決算期: 2024年3月期
NTN株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
NTN株式会社の決算期は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日を期末としており、決算発表は2024年2月8日に行われました。
主な事業
NTN株式会社は、自動車用部品や産業機械部品の製造・販売を主な事業としています。軸受、等速ジョイント、精密機器などの製品を手掛け、グローバルに事業展開しています。自動車、産業機械、建設機械、農業機械などの幅広い分野にその製品を提供しており、顧客ニーズに合わせた製品開発に力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は売上高620,545百万円と前年同期比9.0%増、営業利益15,393百万円と55.6%増と大幅な増収増益となりました。自動車部品事業の回復などにより、営業利益率は2.5%と改善傾向にあります。
売上・利益の推移
NTN株式会社の売上高は、前期の773,960百万円から当第3四半期では620,545百万円と増加しています。利益面では、前期の経常利益12,047百万円から当第3四半期は9,781百万円となり、堅調な業績を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
NTN株式会社の直近の四半期連結貸借対照表は、資産総額が903,236百万円、負債総額が646,227百万円、純資産は257,008百万円となっています。前期末と比べると資産、負債、純資産ともに増加しており、財務体質の改善が進んでいます。
資産の部
流動資産は561,403百万円と前期末比6.1%増加しました。現金及び預金が146,212百万円と大幅に増加したのが主な要因です。固定資産は341,832百万円と微増しています。
負債の部
流動負債は346,472百万円と減少しましたが、固定負債が299,755百万円と増加しており、有利子負債の長期化が進んでいます。
純資産の部
純資産は257,008百万円と前期末比8.2%増加しました。利益剰余金や為替換算調整勘定の増加などにより、自己資本比率は26.7%と改善しています。
ROAとROE
NTN株式会社のROAは前期の1.4%から当第3四半期は3.4%に改善し、ROEも前期の4.5%から当第3四半期の3.1%と向上しています。売上や利益の増加、資産効率の改善などにより、収益性が高まってきました。今後も企業体質の強化を進め、収益性のさらなる向上が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは55,131百万円の収入となり、前年同期比大幅に増加しました。投資活動によるキャッシュ・フローは15,073百万円の支出となっています。財務活動では8,177百万円の支出と大幅に改善しており、全体としてキャッシュ残高は145,929百万円と健全な水準を維持しています。
配当の支払額
NTN株式会社は、期中において2023年6月27日の定時株主総会決議に基づき、1株当たり2.5円の配当を実施しました。また、2023年10月31日の取締役会決議に基づき、中間配当として1株当たり5.0円の配当を実施しました。
今後の展望
NTN株式会社は、中期経営計画「DRIVE NTN100」Phase 2に基づき、事業構造の変革(Transformation)を加速するとともに、財務体質・組織体制の強化に取り組んでいます。自動車事業の回復や産業機械需要の取り込み、コスト管理の徹底などにより、今後も業績の向上が期待されます。
編集部のまとめ
NTN株式会社は第3四半期決算で大幅な増収増益を達成しました。自動車業界の回復や産業機械分野での健闘などにより、売上高が620,545百万円、営業利益が15,393百万円と好業績を収めることができました。今後も企業体質の強化に取り組み、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
NTN株式会社の決算日や配当についてまとめました。
NTN株式会社の決算期は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日基準となります。2023年度の配当は1株当たり年間7.5円となる予定で、2023年6月に2.5円、2023年12月に5.0円の中間配当を実施しています。今後も安定的な配当を目指していくことが期待されます。