東北電力株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました!売上高は2兆563億円と前年同期比3.6%減となりましたが、経常利益は2,788億円と、前年同期から大幅に増加しています。電気料金の見直しや燃料費の低下が収益を押し上げた結果ですね。
企業情報
企業名: 東北電力株式会社
証券コード: 95060
決算期: 3月31日
東北電力株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
東北電力株式会社の決算期は3月31日です。そのため、第3四半期の決算発表は2024年2月8日に行われました。
主な事業
東北電力株式会社は、主に電力供給事業を行っています。発電・販売事業、送配電事業、建設業、およびその他の事業を展開しています。地域密着の電力会社として、東北地方を中心に事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は、売上高が2兆563億円と前年同期比で3.6%の減収となりましたが、経常利益は2,788億円と大幅に増益しました。これは、燃料費の低下や電気料金の見直しなどによる収益改善の結果です。利益率も大幅に改善されています。
売上・利益の推移
東北電力は、2022年度第3四半期は経常損失223億円と大幅な赤字でしたが、今期第3四半期は経常利益2,788億円と大幅な黒字に転換しました。燃料価格の低下などにより、収益性が大きく改善されてきている様子がうかがえます。
四半期連結貸借対照表について
東北電力の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は5兆3,047億円と前期末から928億円増加しています。一方、負債は4兆4,744億円と1,063億円減少しました。これにより、純資産は8,302億円と1,991億円増加しています。財務体質の改善が進んでいることがうかがえます。
資産の部
資産の部では、建設仮勘定が増加したことにより、固定資産が4兆9,563億円と前期末から668億円増加しています。一方、流動資産は259億円減少しました。
負債の部
負債の部では、有利子負債が減少したことや支払債務が減少したことなどにより、負債合計が4兆4,744億円と前期末から1,063億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益1,963億円を計上したことなどにより、純資産が8,302億円と前期末から1,991億円増加しています。
ROAとROE
東北電力のROAは前年同期の-4.4%から5.2%に、ROEは前年同期の-4.3%から3.5%に改善しました。これは、経常利益の大幅な増加により収益性が大きく改善したことを示しています。今後も同様の収益力の向上が期待されています。
キャッシュフロー
東北電力の連結キャッシュ利益は3,442億円となりました。これは営業利益に減価償却費等を加えた指標で、2024年度目標の3,200億円を上回る水準となっています。キャッシュ創出力の高さがうかがえます。
配当の支払額
東北電力は、2023年10月31日の取締役会で、中間配当金1株5円を実施すると決議しました。前年同期の1株15円と比べると減配となりましたが、収益力の改善を受けて配当を再開したことは評価できます。
今後の展望
東北電力は、女川原子力発電所第2号機の安全対策工事に取り組んでいます。工事完了時期が当初予定より数カ月遅れる見通しとなっていますが、引き続き安全性を最優先に取り組んでいきます。また、電力需要の回復や電気料金の改定などにより、今後の業績拡大が期待できそうです。
編集部のまとめ
東北電力の2023年12月期第3四半期決算は、売上高が減収となったものの、経常利益が大幅に増加する好決算となりました。燃料価格の低下や電気料金の見直しなどによる収益性の改善が見られ、財務体質の強化にも取り組んでいます。今後も安全性と収益力の向上に期待が持てそうです。
東北電力株式会社の決算日や配当についてまとめました。
東北電力株式会社の決算日は3月31日で、今回発表された2023年12月期第3四半期決算は2024年2月8日に行われました。配当については、中間配当金を1株5円とし、株主還元にも取り組んでいることが分かりました。今後の展望も明るく、東北電力の業績に期待が持てる決算内容でした。