ニュースの要約
- パナソニックグループが、多層基板材料「MEGTRON」の生産能力を5年間で2倍に拡大する計画を発表
- 東南アジア市場を中心に、約170億円を投じてタイ・アユタヤにMEGTRON専用の新棟を建設する
- 情報通信インフラ機器への需要増加に対応し、業界最高レベルの低伝送損失を誇る製品を提供する
概要
パナソニック インダストリー株式会社は、AIサーバをはじめとする情報通信インフラ市場でさらなる成長を図るため、高速通信ネットワーク機器などで使用される多層基板材料「MEGTRON(メグトロン)」のグローバル生産体制を強化することを発表しました。
具体的には、今後成長が著しい東南アジア市場をターゲットに、約170億円を投じて、タイ・アユタヤにある当社の電子材料生産拠点「パナソニック マニュファクチャリングアユタヤ株式会社(アユタヤ工場)」の敷地内にMEGTRON専用の新棟を建設します。2027年11月から稼働を開始し、2028年度内に量産体制を構築していく計画です。
昨今、生成AI技術の社会浸透に伴い、通信データ量が飛躍的に増加することが予想されています。これに伴い、サーバ・スイッチ・ルータなどの情報通信インフラ機器においては、通信の高速・大容量化と演算処理性能のさらなる高速化が求められています。
そのため、情報通信インフラ機器に用いられる電子回路基板材料には、低伝送損失(※)材料への期待がより一層高まっています。当社は、MEGTRONへの積極投資により、業界最高レベルの低伝送損失を誇る製品を提供することで、AI技術のさらなる技術革新と社会課題の解決に貢献していく方針です。
編集部の感想
編集部のまとめ
【MEGTRON】:パナソニックグループ 多層基板材料「MEGTRON」の生産能力を5年間で2倍へについてまとめました
パナソニックグループが、AI時代の情報通信インフラ需要に応えるべく、多層基板材料「MEGTRON」の生産能力を5年間で2倍に拡大する計画を発表しました。東南アジア市場を中心に約170億円を投じて新棟を建設し、2028年度内に量産体制を構築していくとのことです。
MEGTRONは、高速通信ネットワーク機器など幅広い分野で使用される材料で、業界最高レベルの低伝送損失を誇ることから、通信の高速化やエネルギー効率の向上に貢献できると期待されています。パナソニックグループがこの材料に注力することで、AIやDXの技術革新を支える情報通信インフラの高度化が加速するのではないでしょうか。
東南アジアへの新拠点設立は、グローバル市場での競争力強化を意識した戦略的な投資だと考えられます。地域ニーズに即したきめ細かな製品供給体制を整備し、さらなる事業拡大につなげていくことが期待されます。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006398.000003442.html