西華産業株式会社の決算報告を分析しました。この会社は電力関連やプラント設備、工業機械などの製造・販売を行う老舗企業です。電力やエネルギー、産業機械の分野で高い実績を誇り、安定的な事業展開を行っています。
企業情報
企業名: 西華産業株式会社
証券コード: 80610
決算期: 2023年3月31日
西華産業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
西華産業株式会社の決算期は3月31日です。4月から3月までが会計年度となっており、四半期報告書は6月・9月・12月・翌3月に発表されます。
主な事業
西華産業株式会社は、エネルギー関連事業、産業機械事業、プロダクト事業の3つのセグメントを主な事業として展開しています。電力関連設備のメンテナンスや発電プラントの建設、工業機械の輸入・販売、水中ポンプやバルブなどの製造・販売を行っています。幅広い産業分野で高い技術力と商品力を発揮しています。
今期の業績と利益率は?
今期(2023年4月1日~2023年12月31日)の業績は、売上高606億30百万円、営業利益34億51百万円、経常利益37億65百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益25億1百万円と、前年同期と比べて増収増益となりました。営業利益率は5.7%、経常利益率は6.2%と、良好な収益性を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年の業績を見ると、売上高は930億円前後で推移しており、経常利益は60億円前後を確保できていることがわかります。利益面では昨年度の5,001百万円から今期2,501百万円と39.3%増加しており、企業収益も着実に回復傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は1,011億89百万円と前期末から約26.5%増加しています。これは主に受取手形、売掛金及び契約資産や前渡金の増加によるものです。一方、負債は613億68百万円と前期末から約38.7%増加し、純資産は398億20百万円と11.4%の増加となりました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が減少した一方で、受取手形、売掛金及び契約資産や前渡金が大幅に増加しています。また、投資有価証券が24億48百万円増加するなど、全体としては資産が大幅に膨らんでいる状況です。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金、前受金、短期借入金が増加しており、総じて流動負債が大きく増加しています。これは業績の回復に伴う運転資金需要の増加によるものと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が増加し、その他の包括利益累計額も大幅に増加しています。自己資本比率は38.5%と前期末の43.7%から低下しましたが、健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は3.7%、ROE(自己資本当期純利益率)は6.3%となっています。前期と比べROAは上昇しましたが、ROEは前期の13.9%から低下しています。これは利益の増加幅に対して純資産の伸びが大きかったためと考えられます。ただし、ともに一定の水準を維持しており、企業の収益性は良好です。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは130億円の収入となっています。これは主に売上債権や前渡金の増加があった一方で、仕入債務の増加などによるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは26億円の支出となっており、有価証券の取得などが主な要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは46億円の支出となっています。全体としては、現金及び現金同等物は13億9百万円減少しています。
配当の支払額
西華産業株式会社は、年2回の配当を実施しています。2023年3月期の年間配当金は115円、2024年3月期の中間配当金は60円となっています。業績の回復に伴って配当金も増加傾向にあり、株主還元にも注力している企業といえます。
今後の展望
今後の展望としては、エネルギー事業やプロダクト事業での好調な業績を維持しつつ、産業機械事業の収益性の改善に取り組んでいくことが重要でしょう。また、海外事業の拡大やM&A戦略の強化などにより、更なる事業基盤の強化を図っていくことも期待されます。企業は着実に成長を遂げており、今後の業績にも期待が寄せられます。
編集部のまとめ
西華産業株式会社は、エネルギー関連や産業機械、プロダクト分野で安定した事業基盤を有しており、今期も増収増益を達成しました。財務面でも資産が着実に拡大しており、収益性も良好な水準を維持しています。今後は、海外事業の強化やM&Aなどを通じてさらなる成長を目指していくと期待できる企業といえるでしょう。
西華産業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
西華産業株式会社の決算日は3月31日で、年2回の配当を行っています。2023年3月期の年間配当金は115円、2024年3月期の中間配当金は60円と、業績の回復に伴って株主還元も充実してきています。今後の持続的な成長に期待が集まる企業といえるでしょう。