武蔵精密工業株式会社の最新の四半期決算報告書が公開されましたね。2023年12月期第3四半期の業績は好調だったようで、売上高は前年同期比18.3%増の2,574億円、経常利益は190.1%増の108億円と大幅増益となりました。
企業情報
企業名: 武蔵精密工業株式会社
証券コード: 72200
決算期: 3月期
武蔵精密工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
武蔵精密工業株式会社の決算期は3月期で、3月31日が決算日となっています。四半期決算を行っており、第3四半期は12月31日が会計期間の末日です。
主な事業
武蔵精密工業株式会社は自動車部品の開発・製造・販売を主な事業としています。特に四輪車向けの駆動系部品や電気系部品の供給に強みを持っており、近年では環境対応車のEVやFCEVなどに向けた新製品開発にも注力しています。また、二輪車向けの部品供給も行っています。さらに、新規事業としてウェルビーイング分野での植物バイオ事業にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は？
2023年12月期第3四半期の業績は大幅増収増益となりました。売上高は2,574億円と前年同期比18.3%増加し、経常利益は108億円と190.1%も増加しています。自動車業界の需要回復や材料費高騰分の価格転嫁などが業績をけん引しています。また、利益率も大幅に改善され、経常利益率は4.2%まで上昇しています。
売上・利益の推移
武蔵精密工業の売上高と利益の推移を見ると、2022年3月期は売上高が3,015億円、当期純利益は24億円でしたが、2023年12月期第3四半期では売上高が2,574億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が63億円と大幅に改善されています。これは自動車市場の回復や価格転嫁などによる増収増益効果が表れた結果だと言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
2023年12月末時点の資産合計は2,776億円で、前期末比8,324億円の増加となりました。流動資産は1,355億円、固定資産は1,420億円です。主な増加要因は原材料及び貯蔵品の増加や投資有価証券の増加などです。
負債の部
負債合計は1,508億円と前期末比3,966億円の減少となっています。主な減少要因は短期借入金の減少によるものです。
純資産の部
純資産合計は1,267億円で、前期末比122億円の増加です。利益剰余金の増加や為替換算調整勘定の増加などが主な増加要因です。自己資本比率は41.4%となり、財務体質も改善されています。
ROAとROE
武蔵精密工業のROA(総資産経常利益率)は4.0%、ROE(自己資本当期純利益率)は5.3%となっています。前年同期と比較して両指標とも大幅に改善されており、収益力と資本効率の向上が図られています。これは売上高と利益の増加に加え、自己資本の増加によるものと考えられます。
キャッシュフロー
第3四半期累計の営業キャッシュフローは116億円のプラスとなっています。投資活動によるキャッシュフローはマイナス49億円、財務活動によるキャッシュフローはマイナス63億円となっています。手元流動性は堅調に推移しており、設備投資や借入金返済などに充当されているようです。
配当の支払額
武蔵精密工業は年2回の配当を実施しており、2023年6月には1株当たり10円の期末配当を行い、11月には1株当たり15円の中間配当を実施しました。直近の配当利回りは約1.5%となっています。今後も安定的な配当を目指していくとしています。
今後の展望
武蔵精密工業は、環境変化を先取りしたEV化対応などの新製品開発に注力しながら、カーボンニュートラルの実現にも取り組んでいきます。また、新規事業としてのウェルビーイング分野での植物バイオ事業も注目されています。これらの施策により、今後も持続的な成長と企業価値の向上を目指していくとしています。
編集部のまとめ
武蔵精密工業の2023年12月期第3四半期の業績は大幅な増収増益となり、自動車関連事業の好調さと新規事業の取り組みが成果を上げてきています。財務体質も改善され、今後の成長に期待が持てそうです。また、株主還元施策としての安定的な配当も評価できます。今後のEV化対応やウェルビーイング事業の展開にも注目が集まるでしょう。
武蔵精密工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
武蔵精密工業の決算日は3月31日で、年2回の配当を実施しています。2023年12月期第3四半期の配当は、中間配当として1株当たり15円が支払われています。今後も安定配当を続けていくとしており、株主還元に力を入れている企業だと言えるでしょう。
