株式会社メルディアDCの最新四半期決算報告書を分析しました！
同社は大阪を中心に関西地域で事業展開する総合建設会社です。今期の業績は順調に推移し、売上高や利益が大幅に増加しました。
建設請負事業やマンション開発の不動産販売事業が好調に推移し、堅実な経営が行われていることがわかりました。今後も持続的な成長が期待できる企業だと感じました。
企業情報
企業名: 株式会社メルディアDC
証券コード: 17390
決算期: 2023年6月30日
株式会社メルディアDCの決算日・決算時期(スケジュール）は？
同社の決算期は6月30日で、決算発表は毎年9月中旬に行われています。4四半期の決算発表は9月、12月、3月、6月の年4回行われています。
主な事業
株式会社メルディアDCは、建設請負事業と不動産販売事業を2本の柱として事業を展開しています。
建設請負事業では、主に大阪府を中心とした関西エリアで、オフィスビルやマンションなどの建築工事を請け負っています。
不動産販売事業では、自社開発のワンルームマンションの企画、開発、販売を行っているほか、収益不動産の販売や仲介などの事業を行っています。
今期の業績と利益率は？
当期の業績は非常に好調で、売上高は前年同期比で22.8%増の17,823,901千円と大幅に増加しました。利益面でも営業利益が61.2%増の1,177,532千円と大幅な増益となりました。
特に不動産販売事業のマンション事業がメインの利益源となり、当初計画を上回る売上高と利益率の確保ができたことが業績向上に大きく寄与しています。
売上・利益の推移
過去数期の業績を見ると、同社の売上高は2020年6月期の35,745,038千円をピークに、その後は35,000千円前後で推移してきました。
一方で、営業利益は2020年6月期の635,472千円から2022年6月期は417,852千円と減少傾向にありましたが、今期は1,177,532千円と大幅な増加となりました。
売上高は横ばいながらも、利益率の改善により営業利益が向上していることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は22,864,580千円となっています。前年度末から6,190,674千円減少しています。
資産の部
流動資産は、前期末より6,079,820千円減少し20,695,110千円となりました。これは主に、マンションや土地の売却により販売用不動産や仕掛販売用不動産が減少したことによるものです。
負債の部
負債合計は13,796,955千円と、前期末より6,723,625千円減少しています。販売用不動産の返済により短期借入金が2,286,600千円減少したことが主な要因です。
純資産の部
純資産合計は9,067,624千円と、前期末より532,950千円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したためです。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は、前年同期の2.2%から当期は4.5%に上昇しています。
また、ROE(自己資本利益率)は前年同期の4.9%から当期は7.0%に向上しました。
これは、経常利益の増加と自己資本の拡大により収益性と効率性が高まっていることを示しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは4,127,216千円の増加となりました。これはマンション販売や用地売却などにより、たな卸資産が大幅に減少したことが主な要因です。
一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは5,137,180千円の減少となりました。これは、短期借入金の返済などによるものです。
配当の支払額
当期の普通株式1株当たりの配当金は17.0円となっています。前期の15.0円から2.0円増加しました。
この配当は、2023年9月15日の定時株主総会の決議に基づき、同年9月19日に支払われました。
今後の展望
今後の事業環境については、建設業界では人手不足や建築資材の高騰など、依然として厳しい状況が続くことが予想されます。
しかし株式会社メルディアDCは、中期経営計画の実現に向けた取り組みを加速させ、生産性と収益性のさらなる向上を目指します。
また、連結子会社との連携強化やシナジー創出による競争力強化にも取り組んでいくと見られます。
編集部のまとめ
株式会社メルディアDCは、建設業界の厳しい環境の中でも、不動産販売事業を中心に大幅な業績拡大を果たしています。
財務体質も健全化が進み、ROAやROEの改善も見られ、今後の更なる成長が期待できる企業といえます。
配当も増額されるなど、株主還元にも積極的に取り組んでいることも評価できます。
株式会社メルディアDCの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は6月30日で、毎年9月中旬に決算発表を行っています。配当金は、前期の1株15.0円から今期は17.0円に増額されました。今後も安定的な配当を続けていくと見られ、株主還元に力を入れている企業だと言えるでしょう。
