株式会社レナサイエンスの2023年12月期第3四半期決算が発表されましたね。同社は医療現場の課題解決に向けて、医薬品や医療機器、AI搭載プログラム医療機器の研究開発に取り組む企業です。この四半期もさまざまな進捗がみられ、今後の成長に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社レナサイエンス
証券コード: E36825
決算期: 3月31日
株式会社レナサイエンスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社レナサイエンスの決算期は3月31日です。今回発表された決算は2023年12月期第3四半期の決算となります。
主な事業
株式会社レナサイエンスは、医療現場の課題を解決するために、医薬品、医療機器、AIを活用したプログラム医療機器を研究開発しています。医薬品事業は研究開発に時間とコストがかかりますが、上市後の収益が期待できる一方で、医療機器やAIプログラムは短期的な収益が見込めます。同社は両事業のポートフォリオを組み合わせ、リスクを分散しながら早期の黒字化と長期的な収益拡大を目指しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の事業収益は120,771千円となりました。これは主に、皮膚疾患治療薬のライセンス収入やAMED事業の受託研究収入によるものです。一方、営業損失は221,415千円となり、主に研究開発費の増加によるものです。同社は、医薬品や医療機器など様々な領域で新しいパイプラインを開発しており、研究開発投資が先行していることがうかがえます。
売上・利益の推移
前年同期と比べて、事業収益は90,771千円増加しました。これは主に、ライセンス収入やAMED事業の受託研究収入が増加したことによるものです。一方、純損失は4,140千円改善し、222,475千円の損失計上となりました。同社は研究開発投資を積極的に行っており、収益は次第に改善されつつあると言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期貸借対照表をみると、資産合計は2,129,464千円となっています。そのうち流動資産は2,123,634千円あり、現金及び預金が大部分を占めています。一方、負債合計は486,880千円となっており、そのほとんどが長期借入金です。
資産の部
資産の部では、流動資産が2,123,634千円を占めており、そのほとんどが現金及び預金となっています。固定資産は5,829千円と小さいですが、研究開発投資により徐々に増加していくと考えられます。
負債の部
負債の部では、長期借入金が356,100千円となっています。これは主にAMED事業の研究開発資金として借り入れたものです。一方で、流動負債は130,779千円となっています。
純資産の部
純資産の部は1,642,583千円となっています。これは主に資本金1,036,808千円と利益剰余金がマイナス912,619千円となっているためです。研究開発投資が先行しているためマイナスの利益剰余金となっていますが、今後の事業拡大に期待がかかっています。
ROAとROE
ROAとROEについては、当期の数値が開示されていないため確認できませんが、同社は研究開発投資を積極的に行っており、収益性は低い水準にあると考えられます。しかし、医薬品や医療機器の研究開発は先行投資が必要不可欠であり、今後の事業拡大に期待がかかっています。
キャッシュフロー
同社の当第3四半期累計期間のキャッシュフローの状況については開示されていませんが、研究開発投資などにより現金及び預金が165,398千円減少していることがわかります。一方で、AMED事業の研究開発資金として長期借入金が46,500千円増加しています。今後の事業拡大に向けて、資金調達と投資のバランスが重要になってくると考えられます。
配当の支払額
同社は設立以来、配当を行っていません。今後の事業拡大に向けて、内部留保の活用が重要視されていると考えられます。
今後の展望
株式会社レナサイエンスは、医療現場の課題解決に向けて、様々な領域での新しい治療薬や医療機器の開発に取り組んでいます。当第3四半期では、非小細胞肺がんや皮膚血管肉腫などの新たな適応症での臨床試験を開始するなど、着実に進捗が見られます。今後も、オープンイノベーションを通じた効率的な研究開発を続け、一日も早い事業の黒字化と収益拡大が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社レナサイエンスは、医療現場の課題解決に向けて、医薬品や医療機器、AIプログラムなどの研究開発に積極的に取り組んでいる企業です。当第3四半期も、がん領域や呼吸器疾患領域での臨床試験の進捗など、着実な成果が出ています。研究開発投資が先行しており、収益性は低い水準にありますが、事業の裾野を広げ、収益基盤の強化を目指しています。今後の事業展開に期待が高まります。
株式会社レナサイエンスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社レナサイエンスの決算期は3月31日です。当第3四半期は2023年12月期の決算となりました。同社は設立以来、配当を行っていませんが、今後の事業拡大に向けて内部留保の活用が重要視されていると考えられます。