理研計器株式会社の最新の四半期決算が公開されました。おなじみの安全・防災機器メーカーの業績は順調で、売上高や利益も前年同期比で好調な結果となっています。今回の四半期決算では、定置型ガス検知警報機器や可搬型ガス検知警報機器など、同社の主力製品の売上が高水準を維持したことが大きな要因です。今後も積極的な製品開発と営業活動で、さらなる業績拡大が期待されます。
企業情報
企業名: 理研計器株式会社
証券コード: 77340
決算期: 2023年3月31日現在
理研計器株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
理研計器株式会社の決算期は3月31日です。そのため、今回公開された決算は2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期連結決算となります。同社は通常、5月と11月に中間配当と期末配当を行っています。
主な事業
理研計器株式会社は、各種産業用測定機器の製造・販売を主な事業としています。主力製品には、定置型ガス検知警報機器や可搬型ガス検知警報機器、その他の環境測定機器などがあります。また、これらの製品に関する付随業務も行っています。同社は産業用安全・防災機器のリーディングカンパニーとして知られています。
今期の業績と利益率は?
2023年4月1日から12月31日までの第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が343億2,500万円、営業利益が86億5,500万円、経常利益が92億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が65億6,800万円となりました。前年同期と比べて、売上高は1.3%減少しましたが、利益面では営業利益が17.2%、経常利益が10.9%、四半期純利益が7.7%それぞれ減少したものの、高水準の業績を維持しています。
売上・利益の推移
同社の最近の業績推移を見ると、2023年3月期の通期業績では、売上高が450億円、営業利益が119億円、経常利益が119億円、純利益が86億円と好調でした。今回の第3四半期の決算も前年同期比で減少したものの、依然として高い収益性を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
理研計器の2023年12月31日時点の連結貸借対照表を見ると、資産合計が859億8,200万円となっています。前期末比で80億3,600万円の増加です。一方、負債合計は158億3,200万円と前期末比で5億3,000万円減少しました。純資産は701億4,900万円と大幅に増加しており、自己資本比率も81.6%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が548億5,000万円と前期末比35億4,900万円増加しています。これは主に、原材料及び貯蔵品や商品及び製品、仕掛品の増加によるものです。固定資産は311億3,100万円と26億8,600万円増加しました。
負債の部
負債の部では、流動負債が126億4,300万円と前期末比13億8,000万円減少しました。これは主に、未払法人税等の減少によるものです。一方で、固定負債は31億8,900万円と8億5,000万円増加しています。
純資産の部
純資産の部は、701億4,900万円と大幅な増加となりました。これは主に、利益剰余金の増加によるものです。自己資本比率は81.6%と高水準を維持しています。
ROAとROE
理研計器のROA(総資産経常利益率)は、前期の14.8%から今期12.9%と低下傾向にあります。一方、ROE(自己資本利益率)は前期11.4%から今期9.4%と減少しましたが、依然として高水準を維持しています。これは、同社の事業が堅調に推移し、高い収益性を保っていることを示しています。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは良好な状況にあります。営業活動によるキャッシュ・フローは安定的に黒字を確保しており、設備投資や株主還元などの財務活動にも余裕を持って対応できる財務体質を維持しています。
配当の支払額
理研計器は、株主還元に積極的な企業として知られています。2023年5月と11月の年2回、1株当たり40円の配当を実施しています。直近の連結配当性向は約25%と、株主の皆様への還元に努めています。
今後の展望
理研計器は産業用安全・防災機器メーカーとして、今後も着実な成長を遂げることが期待されます。同社は、主力製品の開発強化や生産性向上、新市場への展開などに積極的に取り組んでおり、中長期的な業績拡大が見込まれます。加えて、ESG経営の推進や経営基盤の強化など、企業価値の向上にも注力しています。
編集部のまとめ
理研計器の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、利益ともに高水準を維持し、健全な財務体質を示しています。同社は産業用安全・防災機器の老舗メーカーとして、今後も製品開発と営業活動の強化により、業績を着実に成長させていくことが期待されます。株主還元にも積極的な同社株は、長期保有に値する企業の一つと言えるでしょう。
理研計器株式会社の決算日や配当についてまとめました。
理研計器株式会社の決算日は3月31日で、年2回の配当(中間配当と期末配当)を行っています。今回の第3四半期決算では、売上高と利益ともに高水準を維持しており、株主還元も積極的な同社は、産業用安全・防災機器メーカーとして期待されています。