株式会社Ubicomホールディングスの2023年12月期の決算概要を報告します。同社は、グローバル事業とメディカル事業を展開しており、両事業部門で好調な業績を収めました。
企業情報
企業名: 株式会社Ubicomホールディングス
証券コード: 39370
決算期: 2023年12月31日現在
株式会社Ubicomホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社Ubicomホールディングスの決算は年4回行われ、各四半期の末日が6月30日、9月30日、12月31日、3月31日となっています。本決算は12月31日が決算期末となっています。
主な事業
株式会社Ubicomホールディングスは、グループ会社を通じてITサービスを提供する企業です。主な事業はグローバル事業とメディカル事業の2つに分かれています。グローバル事業では、主にフィリピンを拠点としたITアウトソーシングサービスや、ソフトウェア開発・テスト支援などを行っています。メディカル事業では、医療機関向けの診療報酬チェックソフトウェアやデータ分析サービスなどを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高4,397,927千円、営業利益773,211千円、経常利益716,655千円、親会社株主に帰属する四半期純利益461,437千円と、いずれも前年同期比で増加しています。特に営業利益率は17.6%と高い水準を維持しており、同社の強みであるコスト管理の徹底と高い収益性が評価されています。
売上・利益の推移
同社の売上高と営業利益は、直近3期で堅調に推移しています。売上高は前年同期比12.5%増の4,397,927千円、営業利益は同5.3%増の773,211千円となりました。特にメディカル事業の利益率の高さと、グローバル事業の受注拡大が業績を牽引しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表は財政状態の健全性を示しています。
資産の部
流動資産は5,246,357千円と前期末比408,209千円増加しており、現金及び預金の増加などが主な要因です。固定資産は1,139,175千円と180,104千円増加しています。
負債の部
流動負債は1,522,706千円と186,151千円増加し、固定負債は477,955千円と107,702千円増加しています。買掛金や未払法人税等の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産は4,384,870千円と294,460千円増加しており、主に利益剰余金の積み上がりによるものです。自己資本比率は68.5%と高水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROAは7.2%、ROEは10.6%となっています。これらの数値は同業他社と比較しても高水準にあり、効率的な資産運用と高収益体質が評価されています。特にROEの水準は優れており、株主価値の向上にも寄与しているといえます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは堅調に推移しています。営業活動によるキャッシュ・フローは716,655千円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスですが、財務活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっています。このように、事業活動から生み出されるキャッシュを有効活用しながら、財務基盤を安定的に維持できていると評価できます。
配当の支払額
同社は、株主への利益還元を重視しており、配当性向40%超を目指しています。当期の1株当たり配当金は11円と、前期比2円増となっており、積極的な配当政策が評価されています。
今後の展望
同社は、グローバル事業とメディカル事業の両部門でさらなる成長を目指しています。グローバル事業では、IT人材の大量採用と育成に注力し、主要顧客への提案力を強化。メディカル事業では、Working Reform対応ソリューションの拡販や新サービスの立ち上げなど、事業ポートフォリオの変革に取り組んでいます。今後も収益力の向上と事業基盤の強化に注力し、企業価値の最大化を目指していくと期待されています。
編集部のまとめ
株式会社Ubicomホールディングスは、ITサービスの提供を主な事業としており、特にグローバル事業とメディカル事業の2つの柱で高収益を上げています。当期の業績は売上高、利益ともに好調で、収益性の高さが際立っています。今後も事業基盤の強化と新事業の開拓に取り組み、持続的な成長が期待されます。
株式会社Ubicomホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社Ubicomホールディングスの決算は年4回行われ、各四半期の末日が6月30日、9月30日、12月31日、3月31日となっています。当期の1株当たり配当金は11円と、前期比2円増となっており、積極的な株主還元を行っています。