株式会社Ｊ－オイルミルズの2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は1,880億円と前年同期比で3.4%減少したものの、営業利益は61億円と大幅に改善しています。油脂事業や高付加価値商品の拡販に努めた結果、収益性が向上したようです。
企業情報
企業名: 株式会社Ｊ－オイルミルズ
証券コード: 26130
決算期: 3月31日
株式会社Ｊ－オイルミルズの決算日・決算時期(スケジュール）は？
Ｊ－オイルミルズの決算期は3月31日で、第3四半期の決算発表は毎年2月頃に行われます。直近の決算は2023年12月期第3四半期の決算で、2024年2月8日に発表されました。
主な事業
Ｊ－オイルミルズは日本で大手の食用油メーカーです。油脂事業では家庭用や業務用の油脂製品の製造・販売を行っています。スペシャリティフード事業では乳用製品やファイン製品などの製造・販売にも取り組んでいます。その他、不動産事業なども手がけています。
今期の業績と利益率は？
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が1,880億円と前年同期比で3.4%減少しましたが、営業利益は61億円と前年同期の営業損失から大幅に改善しました。これにより、営業利益率は3.3%と高い水準を確保できています。油脂事業の販売価格是正や高付加価値品の販売増加により、収益性が向上したと言えます。
売上・利益の推移
Ｊ－オイルミルズの売上高は近年2,600億円前後で推移しています。ただし、2023年3月期は2,604億円と過去最高を記録しました。一方で、営業利益は2022年3月期に赤字となりましたが、2023年3月期には14.4億円と回復に向かっています。第3四半期決算では一層の改善が見られ、今期は好業績が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
Ｊ－オイルミルズの直近の四半期連結貸借対照表を見てみると、総資産は1,686億円となっています。前期末と比べて99億円減少しています。
資産の部
資産の減少の主な要因は、棚卸資産が115億円減少したことや、有形固定資産が84億円減少したことです。一方で、現金及び預金が15億円増加し、投資有価証券が79億円増加しています。
負債の部
負債は700億円となり、前期末から143億円減少しています。主な減少は、短期借入金が148億円減少したことです。また、支払手形及び買掛金も16億円減少しています。
純資産の部
純資産は986億円で、前期末から43億円増加しています。自己資本比率は58.2%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
Ｊ－オイルミルズのROA（総資産利益率）は、2023年3月期が0.6%と低い水準でしたが、2023年12月期第3四半期ではannualized(年換算)で4.1%と改善しています。また、ROE（自己資本利益率）も、2023年3月期の1.0%から、annualized(年換算)で5.9%と大幅に上昇しています。営業利益の改善によって収益性が高まっていることがわかります。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは54億円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは45億円の支出となっており、財務活動によるキャッシュ・フローは6億円の支出となっています。全体としては3億円の収入超過となっているようです。
配当の支払額
Ｊ－オイルミルズは、2023年5月と11月に中間配当と期末配当を行っています。中間配当は1株当たり10円、期末配当は1株当たり30円と、年間で40円の配当を実施する予定です。株主還元に力を入れている企業だと言えるでしょう。
今後の展望
Ｊ－オイルミルズは、油脂事業における新製品の拡販や、スペシャリティフード事業の成長ドライバーとなる高付加価値品の販売増加に注力していく方針です。また、AIやIoTの活用による生産性向上などにも取り組んでおり、さらなる収益力の向上が期待されます。今後も同社の動向に注目が集まりそうです。
編集部のまとめ
Ｊ－オイルミルズの2023年12月期第3四半期決算は、売上高は前年同期比で減少したものの、大幅な営業利益の改善を達成しました。高付加価値品の販売増加などにより収益性が向上しており、株主還元にも力を入れています。今後も新製品の拡販や生産性向上などに注力し、さらなる業績拡大が期待されます。
株式会社Ｊ－オイルミルズの決算日や配当についてまとめました。
Ｊ－オイルミルズの決算期は3月31日で、第3四半期決算は毎年2月頃に発表されます。配当は年間で1株当たり40円が予定されており、株主還元にも力を入れている企業だと言えます。今後の業績にも注目が集まっている企業です。
