ニュースの要約
- リモートワークできることが退職を思いとどまらせる主な理由だった
- 性別や年代によってリモートワークの効果に違いがある
- シニア層ではリモートワークの効果が薄れる傾向にある
概要
株式会社LASSICが運営する「テレワーク・リモートワーク総合研究所」が、全国20歳~65歳の男女を対象にリモートワークによって退職を思いとどまった理由についてアンケート調査を行いました。
その結果、最も多かった理由は「通勤時間がないから」でした。また、「飲み会がない」「MTG以外顔を合わせなくて済む」といった対面コミュニケーションに関する理由も上位に入りました。これはリモートワークが人間関係のストレスを軽減する効果を発揮していることを示しています。
性別によってはさらに特徴が見られ、女性は「長時間、人に会うと疲れてしまう」という理由が多く、気疲れに対するアプローチが重要だと指摘されています。一方、男性は「上司が帰らないから残業という思考が不要になった」という効果を重視していることがわかりました。
年代別でも特徴が異なり、20代は「朝ぎりぎりまで寝ていられるから」という理由が目立ち、自分の時間を重視する傾向が読み取れます。一方、30代や40代では「子育てと両立できる」という理由が上位に入っています。シニア層の60代以上では「特にない」と回答した人が多く、リモートワークの効果が薄れる傾向にあるようです。
編集部の感想
編集部のまとめ
PR TIMES:リモートワークによって退職を思いとどまった理由ランキング発表についてまとめました
今回のアンケート結果から、リモートワークには従業員の定着化につながる様々な効果があることがわかりました。特に「通勤時間がない」ことや「対面コミュニケーションの負担が減る」といった点が大きな魅力となっているようです。
一方で、性別や年代によって重視する点が異なることも明らかになりました。女性は「気疲れ」の軽減、男性は「業務効率の向上」を重視するなど、個人の特性に合わせたきめ細かな対応が求められそうです。
特に注目なのは、シニア層では「リモートワークの効果が薄れる」という傾向です。人口減少が進む中で、高齢者の活躍は重要な課題となっています。シニア層への対応も今後の大きな課題になると考えられます。
企業はこうした調査結果を参考に、従業員のニーズに合わせた柔軟な働き方を提案していくことが肝心だと思います。リモートワークの活用は組織の活性化にもつながるはずです。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000123.000069473.html