株式会社京葉銀行の決算報告書を読んでみました。千葉県を主な営業基盤とする地域金融機関の同行は、直近の第3四半期連結累計期間において、経常収益や経常利益、四半期純利益などが前年同期比で増加しており、業績は順調に推移しています。特に四半期純利益は9,034百万円と大幅な増加となりました。また、総資産も6兆8,079億円と、前事業年度末比2,320億円の増加となっています。地元千葉県の景気回復を背景に、貸出金や預金が増加したことが主因と考えられます。今後も地域密着型の経営を続け、持続的な成長を遂げられるよう期待しましょう。
企業情報
企業名: 株式会社 京葉銀行
証券コード: E03641
決算期: 3月31日
株式会社 京葉銀行の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社京葉銀行の決算日は3月31日です。第3四半期決算の発表は2024年2月9日に行われています。
主な事業
株式会社京葉銀行は、千葉県を主な営業基盤とする地域金融機関です。銀行業務を中核事業としつつ、ファンド運営、M&A、コンサルティング、クレジットカード、信用保証、担保評価といった業務を展開しています。地域の企業や個人のお客様への幅広いサービス提供を通じて、千葉県経済の発展に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
直近の第3四半期連結累計期間では、経常収益が548億27百万円、経常利益が131億31百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が90億34百万円と、前年同期比でそれぞれ増加しています。特に四半期純利益の伸びが顕著で、2億68百万円の増加となりました。これにより同行の収益性は着実に改善されており、好調な業績を収めているといえます。
売上・利益の推移
株式会社京葉銀行の主要指標を見ると、直近3年間で経常収益、経常利益、当期純利益がいずれも増加傾向にあります。経常収益は2022年度65,614百万円、2023年度(第3四半期累計)54,827百万円と、堅調に推移しています。また、経常利益は2022年度15,174百万円、2023年度(第3四半期累計)13,131百万円、当期純利益は2022年度10,390百万円、2023年度(第3四半期累計)9,034百万円とこちらも増加基調にあります。地域密着経営が奏功し、着実な業績向上が続いているようです。
四半期連結貸借対照表について
同行の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は6兆8,079億円と、前連結会計年度末から2,320億円増加しています。その主な要因は、現金預け金や貸出金の増加によるものです。負債は6兆4,980億円と2,182億円増加し、純資産は3,098億円と137億円増加しています。健全な財務体質を維持しつつ、着実な事業拡大が図られていることがわかります。
資産の部
資産の部では、貸出金が4兆2,036億円、有価証券が1兆1,208億円と、前連結会計年度末からそれぞれ1,157億円、23億円増加しています。地域の資金需要に応えるとともに、安定的な資金運用を行っていることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、預金が5兆4,491億円と、前連結会計年度末から1,504億円増加しています。また、債券貸借取引受入担保金が4,816億円と、209億円増加しています。地域の皆様に信頼され、着実に資金を集めていることがわかります。
純資産の部
純資産の部では、その他有価証券評価差額金が188億60百万円と、前連結会計年度末から8,532百万円増加しています。また、利益剰余金が1,951億52百万円と、61億84百万円増加しています。健全な財務基盤を維持しつつ、着実に純資産が積み上がっているようです。
ROAとROE
株式会社京葉銀行のROA(総資産経常利益率)は4.3%、ROE(自己資本当期純利益率)は4.4%となっています。ROAは前事業年度末から0.1ポイント上昇し、ROEは前事業年度末から横ばいという状況です。総資産や自己資本の効率的な活用により、収益性が徐々に改善されていると評価できます。今後もこの水準を維持しつつ、更なる向上を目指していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため詳細は不明です。ただし、総資産が前連結会計年度末比2,320億円増加するなど、旺盛な資金需要に対応できる健全な財務体質を維持していると推察されます。今後の成長に必要な資金調達力を備えていると評価できそうです。
配当の支払額
株式会社京葉銀行は、年2回の配当を行っています。2023年3月期の年間配当金は22円、うち中間配当が11円、期末配当が11円50銭でした。加えて、創立80周年の記念配当が各50銭含まれています。今後も株主の皆様への利益還元を重視した配当政策を継続していくとみられ、投資家の期待に応えられるものと思われます。
今後の展望
株式会社京葉銀行は、地域密着型金融機関として、千葉県内での存在感を一層高めていく方針です。次世代勘定系システムの開発にも取り組み、業務の効率化と顧客サービスの向上を目指しています。また、ファンド運営やM&A、コンサルティングなどの非金利収益源の拡大にも力を入れ、収益基盤の多様化を図っていきます。今後も地域経済の発展に寄与しつつ、株主の皆様への利益還元にも注力していく考えです。
編集部のまとめ
株式会社京葉銀行は、千葉県を主な営業基盤とする地域金融機関です。直近の第3四半期決算では、経常収益、経常利益、四半期純利益が前年同期を上回り、堅調な業績を収めています。総資産も着実に膨らみ、貸出金や預金も増加傾向にあります。健全な財務基盤を維持しつつ、収益性も改善されてきており、今後も安定的な成長が期待できる企業だといえます。
株式会社 京葉銀行の決算日や配当についてまとめました。
株式会社京葉銀行の決算日は3月31日で、第3四半期決算の発表は2024年2月9日に行われています。配当については、年2回行われ、直近の2023年3月期は1株当たり22円(うち中間配当11円、期末配当11円50銭)と、株主の皆様への利益還元にも注力しています。今後も着実な業績拡大と株主還元の両立が期待されます。