ニュースの要約
- 旭化成が、クリーン水素製造用アルカリ水電解システムの生産能力を拡大
- 新工場は、水電解と食塩電解を両輪とし、柔軟かつ強靭な供給体制を構築
- 経済産業省のGXサプライチェーン構築支援事業に採択され、国内のクリーン水素供給基盤の強化に貢献
概要
旭化成株式会社は、川崎製造所において、クリーン水素製造用アルカリ水電解システムと塩素・苛性ソーダ製造用のイオン交換膜法食塩電解プロセスの両事業に対応した新工場の建設計画を決定しました。
新工場は、電解用枠および電解用膜それぞれで年間2GW超の生産能力を備え、2028年度の稼働開始を予定しています。これにより、既存の食塩電解プロセス向け設備と合わせて、年間3GW超の生産能力を構築します。
本計画は、経済産業省の「GXサプライチェーン構築支援事業」に採択されたものです。旭化成は、長年培ってきた食塩電解技術と水電解分野での知見を融合し、クリーン水素と基礎化学品の両市場に柔軟かつ強靭に対応する体制を実現します。また、この取り組みを通じて、国内のクリーン水素供給基盤と水素分野での産業競争力の強化に貢献していきます。
編集部の感想
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旭化成がクリーン水素製造に本腰を入れてきたことがよくわかる
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食塩電解事業との連携により、強固な事業基盤の構築が期待できる
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GXサプライチェーン構築支援事業の活用は、国策に沿った取り組みだと感じる
編集部のまとめ
クリーン水素製造用アルカリ水電解システム:旭化成、クリーン水素製造用アルカリ水電解システムの生産能力を拡大についてまとめました
今回の発表により、旭化成がクリーン水素製造事業に本格的に参入し、大規模な生産体制の構築を進めていることがわかりました。同社は長年培ってきた食塩電解の技術を活かし、クリーン水素と基礎化学品の両事業をバランス良く展開していくという方針です。
新工場の建設は、GXサプライチェーン構築支援事業の補助を受けて行われるものであり、政府の掲げるカーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環といえます。旭化成がこの分野で中核的な役割を果たしていく上で、安定供給と技術革新の両立に注目が集まるところです。クリーン水素の普及に向けた同社の先駆的な取り組みに期待が高まります。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000216.000079452.html