オーベクス株式会社の2023年12月31日で終了した第3四半期決算がリリースされました。同社は「テクノ製品事業」と「メディカル製品事業」を展開しており、堅調な業績を維持しているようです。主な事業内容や業績、財務状況などをわかりやすく解説します。
企業情報
企業名: オーベクス株式会社
証券コード: 35830
決算期: 3月31日
オーベクス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
オーベクス株式会社の決算日は3月31日です。決算発表の時期は6月頃になります。
主な事業
オーベクス株式会社は主に「テクノ製品事業」と「メディカル製品事業」を展開しています。テクノ製品事業では各種精密部品の製造・販売を、メディカル製品事業では医療機器の製造・販売を行っています。特に成長が期待されているのがメディカル製品事業で、同社の重要な収益源の1つとなっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,929百万円、営業利益400百万円、経常利益417百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益297百万円となりました。営業利益率は10.2%、経常利益率は10.6%と高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は5,315百万円(2022年3月期)、3,965百万円(2022年12月期)、3,929百万円(2023年12月期)と推移しています。営業利益は365百万円(2022年3月期)、506百万円(2022年12月期)、400百万円(2023年12月期)となっています。経営環境の変化の中、安定した収益基盤を維持できているようです。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は9,413百万円で、前期末比85百万円増加しています。負債は3,328百万円と前期末比165百万円減少し、純資産は6,085百万円と前期末比251百万円増加しています。自己資本比率は64.6%と財務体質も健全化が進んでいます。
資産の部
現金及び預金が2,718百万円と前期末比242百万円増加しています。一方で、建物及び構築物や機械装置などの固定資産が減少しています。
負債の部
支払手形及び買掛金が405百万円と前期末比83百万円増加しましたが、長期借入金が1,171百万円と前期末比209百万円減少しています。
純資産の部
利益剰余金が3,670百万円と前期末比235百万円増加しています。自己資本比率も64.6%と高水準を維持しています。
ROAとROE
当第3四半期のROA(総資産経常利益率)は4.4%、ROE(自己資本当期純利益率)は5.0%となっています。前期と比較するとやや減少しましたが、依然として高い水準を維持しています。これは、安定した収益基盤と健全な財務体質を示す指標といえます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが429百万円の収入となりました。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローが177百万円の支出となり、財務活動によるキャッシュ・フローは9百万円の支出となっています。全体としては242百万円の増加となり、手元流動性は良好な状態が維持できています。
配当の支払額
2023年6月の定時株主総会で、1株当たり20円の期末配当が決議されました。前期の25円から減少していますが、業績に応じた配当政策を行っているようです。
今後の展望
オーベクス株式会社は第8次中期経営計画「オーベクスビジョン2024」の実行に取り組んでいます。既存事業の強化による事業拡大、持続的成長に向けた設備投資、新製品の開発と新分野への展開などに注力し、企業価値の向上を目指しています。今後も安定した収益基盤を維持しながら、さらなる成長を期待できそうです。
編集部のまとめ
オーベクス株式会社は、精密部品やメディカル製品を手掛ける総合メーカーです。当第3四半期は売上高、利益ともに堅調に推移し、ROAやROEも高水準を維持しています。財務体質も健全で、安定した収益基盤を築けています。今後も既存事業の強化と新分野への展開を進め、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
オーベクス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
オーベクス株式会社の決算日は3月31日で、決算発表は6月頃に行われます。直近の配当では、1株当たり20円の期末配当が支払われました。今後も業績に応じた適正な還元を行っていく方針のようです。