浜松ホトニクスは日本の優良電機メーカーです。光技術を活かした様々な製品を展開し、半導体製造装置などの産業用機器や医療機器分野で高い実績を上げています。今期の決算では、前年同期に比べ売上高が3.0%減少しましたが、利益率は依然高水準を維持しており、堅調な経営成績を示しています。今後も光技術をコアとした製品開発を続け、更なる事業規模の拡大を目指すと期待されます。
企業情報
企業名: 浜松ホトニクス株式会社
証券コード: 69650
決算期: 2023年9月30日
浜松ホトニクス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
浜松ホトニクス株式会社の決算日は9月30日です。通期決算は毎年12月に発表され、第1四半期決算は2月に発表されています。
主な事業
浜松ホトニクスは、光関連技術を核にした製品を幅広い分野で展開しています。電子管事業では光電子増倍管やイメージセンサーを、光半導体事業ではフォトダイオードなどの光半導体素子を、画像計測機器事業では半導体故障解析装置やデジタルカメラを取り扱っています。これらの事業を通じてエレクトロニクス、医療、科学研究等の分野に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が535億円と前年同期比3.0%減少しましたが、営業利益は114億円、経常利益は117億円と高水準を維持しています。利益率についても、営業利益率は21.4%、経常利益率は22.0%と、依然として高い水準にあります。
売上・利益の推移
過去数年の業績推移を見ると、売上高は2022年度に2,214億円と過去最高を記録しました。一方、利益面では、2023年度第1四半期の営業利益は114億円と前年同期比26.0%の減少となっています。しかし、全体としては高い収益性を維持し、光技術を活かした製品開発を続けていると評価できます。
四半期連結貸借対照表について
浜松ホトニクスの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は3,978億円となっています。前期末から50億円減少しており、主な要因は受取手形及び売掛金の減少です。一方、負債合計は766億円と前期末から61億円減少しています。また、純資産は3,212億円と前期末から11億円増加しており、自己資本比率は80.4%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,186億円、有形固定資産が1,155億円となっています。また、研究開発に投資した建設仮勘定が192億円と前期末から29億円増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が95億円、短期借入金が58億円となっています。また、未払法人税等が22億円と前期末から43億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が2,509億円と前期末から30億円増加しています。また、為替換算調整勘定が173億円と前期末から18億円減少しています。全体としては、高い収益性を背景に、自己資本比率が80.4%と財務体質が非常に健全です。
ROAとROE
浜松ホトニクスのROA(総資産利益率)は2.2%、ROE(自己資本利益率)は2.8%となっています。前年同期と比べROAは0.6ポイント、ROEは0.8ポイント低下しましたが、いずれも高水準を維持しています。これは、光技術を活かした高収益事業モデルと強固な財務基盤が背景にあります。今後も収益性と資本効率の維持・向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが49億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが29億円の支出となっています。設備投資を中心とした投資活動への資金投入により、現金及び預金は4億円減少しましたが、財務体質は引き続き健全に推移しています。
配当の支払額
浜松ホトニクスは株主還元に積極的で、2023年12月期の期末配当は1株38円を予定しています。過去実績を見ると、最近5年間の年間配当金は1株当たり75円前後で推移しており、株主への安定的な利益還元を行っています。
今後の展望
浜松ホトニクスは、中長期的に光技術をコアとした事業拡大を目指しています。特に半導体製造装置分野や医療機器分野での製品開発と事業拡大に注力しており、高い技術力と高収益体質を活かし、持続的な成長が期待されます。また、ESG経営の推進にも積極的で、環境負荷の低い製品づくりや、社会課題の解決にも取り組んでいます。今後も光技術の優位性を生かした新製品開発と事業領域の拡大により、企業価値の向上が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
浜松ホトニクスは、光技術を核に産業用機器や医療機器分野で高い実績を上げている優良企業です。今期の業績は前年同期に比べ減収となりましたが、利益率は依然として高水準を維持しており、強固な財務基盤に支えられた健全な経営が特徴です。今後も光技術を活かした製品開発を続け、事業領域の拡大と企業価値の向上を目指すことが期待されます。
浜松ホトニクス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
浜松ホトニクス株式会社の決算日は9月30日で、第1四半期決算は2月に発表されます。また、過去5年間の年間配当金は1株当たり75円前後で推移しており、株主への安定的な利益還元を行っている企業です。今後も光技術を活かした製品開発を進め、持続的な成長と企業価値向上が期待されます。